人間は受け手の力で物事をどのようにでも解釈することができる生き物です。受け手の感受性というのは、その人の生き方に出てきます。物事が発生するとき、ある人はそれを被害として受け取る人、またある人はそれを感謝で受け取る人、そのように受け手の力次第で物事は全くの捉え方ができてきます。
ご縁を活かす人というのは、この物事の受け取り方が洗練されているように思うのです。ご縁というものの捉え方、そのご縁の感じ方こそが人生をよりよく豊かに生きていくための要諦のように思います。
そしてこのご縁は、自分というものがどのようなことを望んでいるか、自分自身がどのように感じたいのかという自分を知るための道筋でもあります。自分を知り、自分を正していくというのはこの物事の受け取り方を修繕していくことに似ています。
日々に感じ方を見直し、自分の心に照らして修正をし続ける人は自分の人生をよりよく豊かにしていく実践をしている人ということです。毎回毎回、朝起きれば新しい一日がはじまります。その一日を常に初心に照らして新しく味わい続ける人は、どのようなご縁も活かす人になっていきます。
人生の質は、日々のこのご縁を感じる力、ご縁を活かす力、ご縁を味わう力が決め手になるように思います。
どのような日々も、二度とない日々ですし一回きりの大切なご縁ですから自分との出会いを大切に自分とのご縁を真摯に結び合って紡いでいきたいと思います。