自由縁人

ご縁を辿っていると、絶妙に未来とつながっているものを感じます。今度はそのご縁を遡ってみると、絶妙にそれが創造されていることにも気づきます。未来と過去というものをご縁を中心に観直すと面白いことが分かります。

時というものを無視してみれば、その交差する点の中に私たちが2つの側面で生きているのを感じるからです。それはワクワクして色々なことを感じたいと感情が味わうための目的、そしてしみじみと真理を悟りたいと心が味わうための目的。それが絶妙に相調和しているのです。

私たちが今に集中するといいというのは、その両方を実感することができることによって人生の妙味を実感することができるからです。

私たちの人生は、先に決められたことのように感じるのは心があるからです。そしてどうにでも変えられると感じるのは感情があるからです。心と感情が整ってくると、私たちは子どもの心のように自由であり自分であることに仕合せを感じます。

あるがままの自然と一体になっている喜びを知り、それを客観的に理解している喜びも知れます。歴史を振り返れば、この真理に気づき、真理を遊ぶところに人間の醍醐味があるようにも感じます。

生き方として運のいい人という人がいます。

偉大な何かに流されながらもそれを深く味わって楽しんでいる。行雲流水というのでしょうか。いのちの時を生きる人たちのことです。一度しかない人生の中で、今を深く味わい今に生ききる人は、心も感情も自由自在に自己合一しています。

限られた体で、限られた時間で、永遠の魂と、無限の時空を往来する旅人のような存在です。

子どもたちには、この世で迷うことがあってもまた道に出会えるように先人たちと同様に融通無碍を歩んでいきたいと思います。