コロナウイルスというものは、もちろんウイルスではありますがこれはエボラ出血熱やSARSなどとは異なり、インフルエンザウイルスに近いものがあるような気がします。しかし、これだけ世界に影響を与えていますからこれは尋常ではないことであることはわかります。
別の側面から観直してみると、世界が重苦しく息苦しいタイミングと同時に出てきて今までと別のものに換えてしまうという何かを感ぜざるを得ないのです。
「ペストは近代の陣痛」という言葉があります。当時絶対的だったある価値観が揺らぎそこからルネッサンスが開花していき時代が変わりました。結果的にウイルスがそれまでの閉塞感を打破し、新しい生き方をしようとした人の追い風になり人類の新たな成長を導きました。そして時代の変化に合わせて、ウイルスも収束して人類は新たな成長のフェーズに向かったとも言えます。
この「時代の感染」のようなものをある人は「成長痛」とも呼びます。何か大きな変化が発生するとき、私たち人類はそれまでと向き合います。例えば、コロナ前とコロナ後という問題。
それまでの私たちの発展の仕方を根底から疑い、「もはやこれではないのではないか」と引き返すのではなくまるで振り子のように方向を完全に転換してしまうのです。
まさに今は、この振り子が揺れている真っ最中ということでしょう。
もはや今までやってきたことに、ちょこっとだけ付け足すようなオプションをやる時機ではなく、丸ごと大転換するような生き方の変化が求められます。私が提案する、暮らしフルネスはオプションではなく新たな時代の生き方を実践するものです。
子どもたちが100年後、1000年後にあの転換期があったからといわれるようなことが起きている最中にいのちがあることに喜びを感じます。時代の節目に、真実を見極めながら風を捉えて変化になっていきたいと思います。