親祖の声

今年も無事にむかしの田んぼで新米が収穫できました。このむかしの田んぼは、生態系が豊富で物凄い量の菌類や虫たちがいます。無肥料無農薬なので、本当に稲の周辺に生きるものたちだけが集まってきているという具合です、

本来ならジャンボタニシなど稲を困らせる存在ですが、この田んぼでは他の生態系と共存しています。ここ数年は雑草を食べてくれて、御蔭で雑草の繁茂も抑制して助かっています。

こうやって全体が仕合せになるような田んぼをつくれば、みんな共存して仲良く暮らしていくことができます。生態系が豊富ということは、それだけ徳が循環する仕組みが回っているということです。

今日から宗像環境会議が宗像大社で開催されます。昨年、ご縁を得てから今回で2回目の登壇になります。私がなぜ?と昨年から思っていましたが、思い返せば私はずっと水の神様や月の神様とのご縁が深く、幼い頃から多くの導きをいただき沢山の邂逅をいただいてきました。

今、私が取り組んでいる暮らしをととのえる智慧は現代の人たちには何かの気づきのキッカケになるのかもしれません。今回、環境問題と価値観の転換というお話になりますが本当の問題とは何か、そして今の何の価値観を転換するのが本来の自然なのかということをお伝えしたいと思います。

なので、少しその前の準備としてこの問いをします。

「私たち人間は、人間のことだけを考えすぎるようになっていないでしょうか?

むかしはどうだったのでしょうか?

人間本来に備わっている徳とはなんでしょうか?

やさしさや思いやりは、他の生き物たちを守るときにでるものではなでしょうか?

環境問題とはいったい人間に起きている何の問題なのでしょうか?」

私自身は、今年も実践する「むかしの田んぼ」からこれらを解決するための大切な智慧と伝承を教わり続けています。人間が人間である理由、そして先祖たちの思いやりと遺訓です。

この度の御縁、子どもたちのためにも遠い親祖の声を、宗像の空と海から届けていきたいと思います。