天候と感情

日々に天候というものは変化を已みません。時には快晴で穏やかな天候の日もあれば、急に荒らしのような天候の日もあります。私たちは天気のよい日に活動し、天気が悪い時はあまり活動しません。これは動物なども同じです。天候が悪い時は、じっとしてやり過ごして天候が回復するのを待っているものです。

この天候というものは、私たちがもっとも身近な自然に合わせていくものであり私たちが長い年月で身に着けてきた地球で暮らしていくための一つの偉大な智慧でもあります。

私たちの地球はこの天候の変化でバランスを保ち、一つの生命体を維持していきます。そしてその一つの生命体と一緒に暮らす私たちもまたその影響を大きく受けているともいえます。

たとえば、現代のように気温が上昇したり、地殻変動がおき火山の噴火や地震なども地球の生命活動の一つです。北極や南極の氷が融けて、海の水分量があがり海流が変わります。地磁気も変化して太陽からの太陽風なども降り注いできます。宇宙を太陽系と共にらせん状に移動していくなかで他の星々との影響もまた受けていきます。

マクロでの変化と、ミクロでの変化の中で私たちは生きています。そのミクロでの変化の中に日々の天候の変化があるのです。この日々の天候の変化は、私たちの感情と似ています。

感情も穏やかな日もあれば、感情が荒れるときもあります。よく機嫌という言い方もしますが、自分の機嫌をととのえていくことで私たちは感情という天候とうまく付き合っていくのです。

感情が荒れるときは、台風や火山、地震のような激しさもあります。またその逆に、静かに穏やかに和むものもあります。自分の感情がどうなっているのか、これは日々の天候のように確認して過ごしていくことで私たちは自然と共生するのです。

日本語の対話では、おはよう、こんにちは、ごきげんようなどという挨拶があります。このごきげんようは、自分の感情を確認している行為にも私は感じます。如何に、自分の日々の天候を確認して対応していくか。それは日々の天候をみて対応していくことに似ているのです。

感情は時には狂気にもなります、また或いは時には神々しいことにもなります。今の時代、感情と向き合う感情と上手に付き合うことが苦手な人が増えてきています。天候の変化に柔軟に素直に対応していけるように、日々に自然との関係づくりが重要になってくるように感じます。

子どもたちは自然そのものです。子どもたちに倣い、地球規模での天候の変化が激しくなってきていますので、上手に気候変動と共生していきたいと思います。