心身の安心

脳腸相関という言葉があります。これは生物にとって重要な器官である脳と腸がお互いに密接に影響を及ぼしあうことを定義した言葉です。

もともと腸は「第二の脳」とも呼ばれる独自の神経ネットワークを持っており、脳からの指令が無くても独立して活動することができるからです。

例えば、緊張状態が続いたらストレスでお腹が痛くなったりトイレにいきます。犬や猫、また鳥なども同様です。これは脳が自律神経を介して腸に影響を与えているからです。

また腸内に病原菌が感染すると脳で不安感が増すという報告もあるそうです。それだけ腸と脳は常にセットで影響を与えあうのです。そこから腸内の微生物との相関関係を見直す動きも出ています。これが腸活でもあります。腸内フローラが整い、人体に優れた微生物が常在することで脳もまた健康を維持することができるということです。

振り返ってみると、私の人生体験でも脳とお腹の関係は常に意識することばかりでした。私はよく下痢をするのですが、確かにストレスや具合、感情の影響を受けているのがわかります。また玄米食やぬか炊きなど、発酵食品を食べている時は頭痛など発生しにくく気持ちも落ち着きます。

この感情や気持ちというものも、腸と脳と深い関係があることがわかります。私たちが喜怒哀楽、または安心や不安を感じるのは、脳や腸の働き、つまり自律神経が関わっているからです。

常に自己の心身をととのえていくことは、この脳や腸をととのえていくところからはじまります。心身が安心することで、人は幸福感を味わえ生きる喜びと調和します。

子どもたちに、智慧や場が残せるように色々と温故知新と試行錯誤してみたいと思います。