真の技術革新

現代は、最先端技術が次々開発されていきますがそこに人間が合わせるという進化をしています。つまり人間がロボット化していくような変化が増してきているように思います。

本来、テクノロジーは人間を支える大切なものですがその人間を苦しめたり不幸にするようなものになるのはそこに人間の欲が介在しているからです。どんなにいい技術を産み出してもそれを使うのは人間です。人間と技術は表裏一体であり、善い人間がいい技術を使えばその技術は道徳的になります。その反対に、欲に呑まれてしまう人間が技術を使えばその技術は悪魔的なものにもなるのです。

つまり人間と技術の発展は、常に人間のもっている資質が重要であり善い人間が使う技術でなければならないのです。不幸になるのは、その技術を悪い人間が使う時です。戦争も同様に、破壊兵器はますます強大で残酷になり地上の生き物を滅ぼすほどの威力になっています。そんなものを作り出すことを先人たちは望んでいなかったはずです。

だからこそ人間は最初に謙虚さを学び、後の世のことを考えた最先端技術を磨いていく必要があるように思うのです。

もっとも始まりのところが間違ってしまえば、それを修正するために産み出された技術が最先端技術となってしまいます。そうではなく、はじめのところをよく考え抜き、後世にとってこれはどうなっていくのかをよく吟味し、人間が不幸になるようなものを作らない、そしてそれも使わないとみんなで理解して取り組んでいく必要性を感じます。

しかしそうはいっても、すでに複雑に大量に出回っている技術がありどうにもできないのならせめて人間が真に豊かになるようにその技術を活用していくことが人間のためになると思うのです。

具体的に言えば技術を使って、人間に気づきを与えたり、人間が善くなったりするような仕組みを開発するのです。

私が今も取り組んでいる仕組みは、古いものと新しいものの調和、融合です。それは人間が真の豊かさを味わいながら、それをさらに増幅させるための技術です。

子どもたちのことをよく考え、未来に大切な優先順位がブレないようにさらなる真の技術革新を目指していきたいと思います。