人生の中で感動するものの中に純粋性というものがあります。この純粋性は、その人の真心や本心に触れるとに顕現してくるものです。すぐに人は物事を頭で考えては、それが正しいか間違っているか、深いか浅いか、意味があるかどうかなどで裁こうともしますがそれでは心か感動する機会を失ってしまうようにも思います。
心というものはもともとは純粋性が備わっているものです。
なので人は心からの行動や言葉、心のままに生きている人をみると感動するのです。産まれて間もない子どもたちや、もしくは生き物たちの素直な行動に心を打たれることも多いように思います。
この純粋さというのは、純粋なものから引き出されていくように思います。自然界にはこの純粋なものが溢れていて、それを見出しその心を自分に投影するなかで純粋性もまた磨かれていくように思います。
心のままであるようにするには、色々な心のまわりにこびりついていくものを綺麗に掃除して取り除いていく必要があります。これは暮らしのお手入れも同じで、日々に積もってくる塵や埃を掃除し、そして次第に色あせてくるものを布で拭いて磨いていくような取り組みが必要です。
結局は、人は純粋性を保ち、この世で自分のままで生きていけるというものに憧れているように思います。私が子どもの憧れる生き方にこだわるのもまた、この純粋性を守りたいと願っているからかもしれません。
誰もが純粋のままでいられる世の中。みんなが素直になっている世の中。そこに美しい日本人の姿を感じます。
どの時代でも人は心の奥底で、純粋に生き切る人たちのことを尊敬しています。日々に純粋性を保てるように、暮らしフルネスの実践を味わっていきたいと思います。