自然体の道

昨日は、久しぶりに奈良県桜井市にある自然農の川口先生と畑へのご挨拶にお伺いしました。畑には、いつも通りに元氣なお米たちや大豆、それに蓮根や綿など多種多様に美しく共生していました。

私はこの川口自然農の畑が大好きで、いつも理想にしています。どのように自然と向き合って独り立ちしていくのか。自然の生き方とは何か、畑から声なき声が聴こえてきます。

思い返せば、実際に農業をしたかったから自然農を学んだのではなく自然の生き方とは何かということを深く学んだように思います。自然体の中に謙虚があるということを自覚するのも10年以上かかりました。今もまだ、何が自然であるのかということは深め続けていますが終わりもなく、はじまりもない、存在そのものとの向き合いは日々の道を歩んでいく中に存在します。

想念実現という言葉があります。人間の人生は思い通りに生きているという言葉です。想った通りが人生になっていきます。しかし、本来の自然体が分からず、本当の自分が分からず、真に自立しなければ自分の道に気づかないのもまた人間です。

生きていく上で、純粋な思いがありその道に向かって歩んでいくなかで色々な出会いがあります。しかしその中でも自分の道かどうかは自分が本当は一番よくわかっているのです。

欲望や他人との比較、そして流行や環境に影響を受けますが実際には想いはほとんど影響なく純粋なままに自分の中に存在しています。その存在を尊重し、信じて歩んでいくなかで人は同志に出会い、共に道を歩んでいく喜びに触れ懐かしい時間を過ごすことができます。

自然体の道、これは私が人生の最大の課題にしているものです。いつの日か、同じように巡り歳月を経て、同じような境地に達する日がくるのでしょうか。最期まで自分の道を自立して歩んでいく先生に心を励まされてばかりです。

これからも子どもたちのために、自然体の道を謙虚に丹誠を籠めて歩んでいきたいと思います。

ありがとうございました。