それぞれの生態系

季節が変わり始めると、動物たちも活発に活動します。特にこの時機は、猫をはじめアライグマなども繁殖期のために夜中に動き回っています。特殊な鳴き声や足音が聞こえるので田舎だと気になって寝不足になります。

それぞれの動物にはそれぞれの生存戦略があります。他とあまり被らないようにして、安全が確保できるタイミング、あるいは餌が豊富にある季節。温度なども計算して、もっとも相応しい時期を選んでいます。

生息場所が少しずつ減っているからか、害獣駆除も増えています。人間の都合で害獣として駆除されていきますが、むかしはそれぞれに居場所がありエリアがありうまく共生できる関係もあったように思います。

生態系が崩れ、環境が変わればむかしのようにはいきません。

最近、スズメも激減しているようで家の周囲に住む場所がなくなりお米などの稲作の環境もなくなっているのも影響があるようです。今いるいきものたちは、本来はむかしからの環境を引き継いで今もある一定以上の数が存在しています。それが減るというのは、それだけ環境がむかしと変わったということの証明です。

生態系は見事に調和していましたから何かが減れば、それにつながっているほかのものも減っていきます。今の人類の環境だと、どのような生態系になっているのか。想像すると歪な形になっているのを感じます。

生物多様性の調和は、いのちの調和でもあります。

子どもたちと一緒に将来の生態系を考えながら、今できる場づくりに取り組んでいきたいと思います。