私たちは水を飲んで生活をしています。水がなければ生きていけません。この水というものは、あらゆるものが溶け込んでいるものです。その溶け込んだものを私たちは吸収し、それを分け合いいのちを繋いでいます。
当たり前すぎて水の持つ不思議な力を忘れてしまいますが、水が如何に重要かは学べば学ぶほどに実感します。
先日、井戸水のことを深めていましたがそれぞれの場所にそれぞれの地下水があります。私たちは今では水道水を飲んでいますが、むかしは湧き水や井戸水、あるいは雨水を貯めて飲んでいました。川の水は不衛生であり、煮沸したり濾過すれば飲めましたがあまり飲んでいなかったように思います。
以前、カンボジアに訪問したとき水道のない村で大きな水甕に雨水などを貯めその中にボウフラ対策に蟹をいれていました。今でもその水を煮沸して飲んでいました。
その土地に相応しい水があり、その土地の養分が溶け込んだ水はその土地の食べ物と一体になっています。私たちが食べる野菜なども、その中には水中の鉄などが溶け込んでいます。その御蔭で私たちは野菜から鉄分を吸収することできます。その鉄は水を通して私たちの身体に溶け込むのです。
消化したものというのは、水に溶け込んだものともいえます。その消化液もまた水でできたものです。私たちは水を調整して、いのちを保つ仕組みなのです。自ら学ぶと、いのちの原理や原則が学び直せます。
子どもたちにも水を大切にすることを伝承していきたいと思います。