自分のやっていることが好きになることや、仕事に惚れるというのは全身全霊でそのものの価値に身を捧げ没頭できるというものです。別の言い方では夢中になれるともいいます。
夢中になるには短期的なものもありますが、長期的なものものあります。ずっと好きでいられ続けるというのはそれだけ心を没入していくことができるからです。そこには、自分のなかで誇りであったり尊敬であったり、感動、感銘、使命感などあらゆるものが存在しています。
自分の取り組む仕事に惚れこんでいる人は、それだけのものを磨き上げていきます。そこに動機が善で私心がなければなおのこと、夢中になれるようにも思います。
不思議なことですが、無邪気であったり夢中であったり、好奇心というものは私心がないところで発動していきます。自分にとってどうかというよりは、まるで自分を超えるようなものがありそれに向かって自分を忘れていくかのようなそのものと一体になっていく感覚です。
人間は感情がありますから、嫌悪感などもあります。特に苦手なものや苦痛を伴うものなどは避けたいと思いますし安逸で便利に解決したいとも思うものです。
しかし実際に、取り組んでいけば取り組むどれもが繋がっていたり、重なっていたり、総合的には全体に必要なものであったりするのでどれも手を抜くことができません。目的を求めては、あらゆるものに取り組んでいくことができるのは自分のやっていることに誇りを持ち、仕事に惚れることができているからかもしれません。
誰が何と言おうとも、自分がこれだと思うものにいのちが懸けられることは素晴らしいことのように思います。子どもたちのためにも、愚直に信じて突き進んでいきたいと思います。