一期一会の人生

フォレスト・ガンプ一期一会という映画がありました。主人公は、トムハンクスが演じていましたがとても好きな映画の一つです。あまり知能指数は高くなく、勉強ができる方ではありませんでしたが素直に自分の考えを大切に生ききるものです。

幼い時に、お母さんが教えてくれた人生哲学や大事な教えを守りその後もずっとそれをお守りに歩んでいきます。これは知識ではなく、知恵を大切にして生きたということです。

判断がすぐにできる能力の高い人が、幸福になるとは限りません。あくまで人生は知恵の集大成であり、その知恵の使い方のところに知識があるのです。

現代では、頭がいい人、知識が豊富な人、権威ある学者や権力者などが優秀といわれ評価されます。しかし人生を生きるとき、もっとも活用しているものは知恵であることは間違いのないことです。

人生は思っていること、願望などがありますがその通りにいくことが幸福とも限りません。毎日、奇跡は起きていてそれに気づく感性がある人は思っていないことに遭遇し、願望を超えた祈りのような境地に出会うことがあります。そしてそれは思い出や記憶として、自分の一期一会の人生を彩ります。

この映画は、そういうメッセージがたくさん込められています。例えば、セリフの中にもあります。

「Life was like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get.(人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないと分からない。)」

「You have to do the best with what God gave you.(神様からの贈り物を使って、ベストを尽くすのよ。)」

「I don’t know if we each have a destiny, or if we’re all just floating around accidental-like on a breeze(ぼくらにはみんな運命があるのか、ただ風に吹かれているだけなのか、分からない。)」

周りが決めたり先に思い込んだりするのではなく、その時々の出会いを大切にしながらその時々に自分はどうするのかを決めていく人生。知識で判断するのではなく、知恵で決心する人生。それは心で生きて、頭を使い行動するという生き方です。

人生は寄り道をすればするほどに運命を感じるものです。不思議なことですが、運命と奇跡は表裏一体です。それを一期一会ともいうのでしょう。

私の座右もまた一期一会です。ある意味、私は一期一会に救われる日々を送っています。

心は一つの奇跡を信じ歩み続けていますが、毎日膨大な判断をしては寄り道ばかりです。

子どもたちには、せっかくこの世に生を得ていますから素直に自分にしかない唯一無二の人生を歩んでほしいと思います。