音の甦生

音というものがあります。正確には、周波数ともいい波動ともいいます。音は、どのように人間に聴こえるのか。もともと音がするスピーカーや声を出しているときの喉に触れてみるとビリビリとした振動を感じます。この空気を伝わってくる振動が音ということになります。

その音として脳が認識するためには、まず外耳といって耳介で集めた振動が外耳道を通って鼓膜に伝わります。その後は、中耳といって鼓膜の振動を耳小骨が蝸牛へと伝えます。さらに内耳といって蝸牛で振動が電気信号に変換され、聴神経へ送られます。最後は、脳神経が電気信号を受け取って音として認識します。これは味覚も同様に、脳が味を認識するには同じように舌や鼻、目などが信号を受け取って味として認識します。

これが一般的に音というものを認識するという仕組みです。しかし、実際には脳だけでなく音は五感を使って感じることもできます。それは振動や波動です。もともと音は波であり、振動させる媒体になるものがなければ音が発生しても伝わることはありません。なので真空だと揺れないので音が出ません。

そして音は周波数の単位「ヘルツ(Hz)」で表現されます。 この周波数の単位「ヘルツ(Hz)」は、1秒当たりの波の数を示します。振動数ともいいます。一秒間に波が10回なら10ヘルツです。超音波などは、100万ヘルツくらいあったりします。一般的に人間の耳で聞き取れない振動数が毎秒2万ヘルツ以上で定常音として耳に感じない音だといわれます。これが超音波です。

音はこのように周波数や振動数によって色々な音になっているということです。どのような揺らぎや波長があるかで音は変わっていきますから音を重ねると倍音といって無限の可能性が出てきます。

音には「大きさ」「高さ」そして「音色」という3つの要素があります。この三要素が2つ以上組み合わせていけば倍音となります。このブログを書いている最中も、外は雀や鶏をはじめ様々な鳥の声、そして犬や風の音が聞こえます。まさに自然界は常に倍音が調和しています。

この調和のことをハーモニーともいいますが、その反対が不協和音ともいいます。そこには440ヘルツや432ヘルツなど、時代の音楽というものもあります。この辺のことを書くと長くなるので、また別で深めてみようと思います。

音は私たちに調和をもたらすものです。音楽が平和に通じているのは、音によって私たちはいのちをととのえてきた存在だったからだと私は思います。

子どもたちは音がよく聴こえているといいます。自然の調和するいい音を知っているからこそ、自然のいい音が聴こえるのでしょう。なぜ大人は聞こえなくなっていくのか、音の洗脳というものもあるのかもしれません。

子どもたちがいつまでも自然の音が聴こえ続けることができるように音を甦生していきたいと思います。