人生というのは、自分に最も相応しいことが今発生しているとも言えます。なぜなら、それが現実であり今、感じられることの全てだからです。では相応しくないというものはどういうことかといえば、今を感じなくなることです。
今というのものは、今の連続で今があります。今此処というのは、禅でもよく語られますが本来は生きているのはこの今です。この今の瞬間瞬間がどう生きているかで生き方というものが磨かれていきます。つまり、思想でもなく哲学でもなく実践というもの。それが生き方を磨いていくことです。
そして生き方を磨いているとまず最初に向き合うものは、今をどう感じているかということです。今の感じ方そのものが生き方そのものになっているからです。
例えば、今仕合せと感じる生き方、あるいは今有難いと感じる生き方、それは瞬間瞬間の実践です。周りがどう評価しようが、世間からどう思われようが、自分自身が今この瞬間をどう感じるかは自分が主体的に選べる自由があります。
この自分の自由は、感じ方の自由です。
周囲からみてどんなに幸福ですべてを持っているような人であっても、本人がそう感じていなければ残念なことです。あるいは、その逆であったとして本人が何よりもその喜びを感じて仕合せであればそれが真の豊かさや幸福と繋がっています。
私たちは感じ方というものを学び直すことで人生を変えていくことができます。
感じ方を磨くには、生き方から磨き直す必要があります。それはどのように実践するのか、そこには場があり暮らしがあるのは間違いありません。先人たちの生き方を学べば学ぶほどにその生き方に徳を感じます。
子孫たちがこの先も、あらゆる環境や教育によって自分軸を見失いそうになったとしてもいつまでも場を譲り、徳を伝承していきたいと思います。