夏至祭の準備をはじめましたが太陽を眺めることが増え、その浄化する力に感動する日々です。そもそもお水が浄化するというイメージは一般的には理解しやすいと思います。汚れたものが洗い流されて綺麗になり透明になれば誰もが浄化されたと思うものです。
それに対して火というものは燃えて燃え尽きるとそれが浄化というのは思いにくいようにも思います。しかしこの火の光というものを観ると、その光によって浄化というものを感じるものです。炭火の光などを眺めるだけで心が穏やかになり次第に灰になる様相に浄化を感じるものです。
同様に太陽というものも燃えていますが光を放ちます。その光の力によってあらゆるものが浄化されていきます。
この光を浴びることで生き物たちはその力を自分の生命に宿し元氣になります。私たちの先祖たちは、その光をどのように浴びるかで効能があることを知っていたように思います。例えば、和紙を経由して浴びることであかりとなります。他にも鏡や水面に反射させることで神々しさを発揮させます。
同じ光のように感じても光はたくさんの種類があります。その光も、一年に夏至と冬至は特別なものが宿ります。単なる地球と太陽の角度というだけではなく、お互いの節目の時に出てくる光です。関係性の光とも言えます。
ご縁というものは全てはタイミングによります。人に生死があるように、光にも生死があります。何度も私たちが生死を繰り返し甦生するように、太陽や地球も同様にその巡りを繰り返します。
この甦生というのは、めぐりのことですがそれはひかりによって実感できるのです。
私たちのいのちは、宇宙や自然のめぐりに合わせて暮らしています。現代では人間中心のスケジュールを中心に物事が動いていますが、本来は太陽を中心にしためぐりを生きていました。そしてその方が、安心して感謝で喜びに満ちた暮らしを過ごすことができるように私は思います。地球はまたくるくると次のめぐりに入ります。変化を共に歩む中で自然の生き物たちも一緒に歩みます。
それは人間の身体が自然に調和してすべての臓器などが一緒に活動していることと同じです。
一年に二度しかない節目ですから、子どもたちのためにも丁寧に大切に暮らしをととのえていきたいと思います。