自然治癒というものがあります。これはもともとすべてのいのちは治癒する力を持っていてその力によって自ずから治癒するということです。この治癒は、人体であれば自らの自然免疫力で病気を治癒するのと同じです。
一般的には私たちは刷り込みがあり、治癒は病院の先生や薬がするものと勘違いするものです。しかし実際に病院の先生は診断をし知識や技術があるだけで薬は実際には毒でもありますから治癒するのは自分の力で行っているものです。
つまり自然治癒というのは、元来産まれながら具わっている治癒力によって行われているものということです。これはすべてのものが宇宙の一部であることの一つの証明でもあります。
私たちはこれを自然でも同じように行います。自然こそ自然治癒の存在そのものです。自在自由に自然は全てのものを治癒します。人間がたとえ人工的に自然の治癒を破壊し続けたとしても自然はいつかは元通りに治癒します。それは宇宙の仕組みであり自然も地球も一部だからです。
現代の病気の治療のように、人間は自然を科学的な見地によって「人工的に治癒しよう」とします。そもそもこの治癒というのは人工的にはできないものです。せめて加工という言い方の方が近いように思います。事実は治癒そのものは人間の限られた知識でするものではなく、自然の叡智で治癒するのをお手伝いすることしかできません。叡智には人間は敵いません。そして人間は自然の一部ですから人間が治癒されることによって同時に自然も治癒します。
人類が治癒することの根本に気づけば、人間は自然と共生をはじめます。自然と共生するからこそ、自然治癒を一緒に助けていくことができるのです。病気というのは、この治癒の根本を忘れてしまい治癒を誤解し治癒できる気になっていることです。治癒は自然の営みです。
よくよく自然を観察すれば、治癒する力は膨大に私たちの全生命に降り注いています。それが自然では水をはじめ土、火や光などに姿を変えて治癒を感じます。
真の治癒をどう人間が思い出すか、そのために治癒に気付ける仕組みが必要です。暮らしの中で、その治癒の徳を実践していきたいと思います。