いよいよ今週末は冬至祭です。昨年も、みんなで夕陽を眺め拝みながら一年の最期の太陽が沈むゆくのを感謝で見守りました。一年でもっとも日照時間が短くなり、夜が長い日がこの冬至です。
冬至に向けて太陽の光が次第に弱まり冬至を境に再び強くなっていく様子に「太陽の生まれ変わる日」として世界各地で冬至祭が行われます。
昨日は古民家たちの家祈祷の日でしたが、雲が多く時折雨が降りましたがその雲の切れ間からの太陽の光に何度も手を合わせていました。このころの光の有難さは格別で、光が差し込むだけで感謝の気持ちが何度も湧いてきます。動物たちも光が差し込むと、その光の近くに移動したり感じようとしているのがわかります。
寒さや暑さなどを感じる太陽とは異なり、太陽から発せられる光そのものを深く味わうことができるのもこの冬至のころの素晴らしさではないかと思います。
日本に冬至が伝来してきたのは遣唐使の僧侶からだともいわれています。しかしきっとその遣唐使の前からこの太陽が一年でもっとも短い日をむかしの人たちは知っていてその光を感謝で拝んでいたように感じます。
当たり前の存在、水や空気や光はそれなくしては私たちは一瞬足りともこの地球で今のように生きていくことはできません。お金はなくてもこれらのものはなかったら存在すらできません。この当たり前で最も尊い存在にどれだけ感謝しているか、それを一年に一度でもその初心を忘れないように一日を過ごすかはその一年の過ごし方を決めていくようにも思います。
もっとも光が弱くなるからこそ、邪気払いや浄化を丁寧にむかしの人たちはこの冬至に行ってきました。そして新しい光が再来することの奇跡を祈りました。自然と共に生きていくというのは、自然のリズムと共に歩んでいくということです。その安心感や感謝の源泉は、常にこの見守られている偉大な存在に気づくところからかもしれません。
子孫へとこの冬至の有難さや豊かさを暮らしフルネスを通して伝承していきたいと思います。