私たちは日々に日の出の太陽の光を浴びます。この朝の太陽の光は、清々しく場を清め調えます。光というのは、単に明るいという作用のものだけではなく様々な効能を心身や自然界全体に与えます。私たちは関係性のなかでいのちが結ばれ、日々の小さな自然の変化によってすべての影響を受けているのです。
これは太陽に限らず、月にも同じことが言えます。そしてそれは星々とも同じです。私たちは繋がりの中でその光の持つエネルギーを感じています。月でいえば海の満ち潮にも影響を与えますし星は地球に住む私たちの運行や運気にも影響を与えます。
古代の人たちは今よりもずっと感覚が鋭敏で研ぎ澄まされていましたから、その繋がりから発生する影響を感じながら暮らしを営んできました。
宇宙の微細な変化であっても、それが地球の小さないのちにも偉大な影響を与えます。調和というものは、バランスともいえますがそのバランスを保つためにお互いに距離や配置、そして結び方や行動を変化させてちょうどいい具合に変化し続けているからです。
人間が頭で知識だけで、流行りのエビデンスで証拠探しばかりしているうちに感覚的な真理や真実はほとんどわからなくなっていきました。
根拠というものは人間側だけにあるものではなく、根拠は全体や宇宙の中にあるものです。本物やシンプルなものこそ、エビデンスの正体でありいちいち論理的に説明するものの中には根拠などは本来は存在しません。
エビデンスと言った時点で、かえって真実や本物であることが真実風、本物風になり結局は分からない人たちの自己満足でかえって不信は広まるばかりです。
世の中で最も影響がある存在はどれも素朴でシンプルです。先ほどの太陽の光のように、あらゆるエネルギーの中心であり私たちのいのちの源泉であるものこそ本物です。
他にはお水や空気、音などもいのちを構成している本物です。こんなに科学が発展しているように見えても言語も知識も増えても、偽物や本物風ばかりが増えて一向に辿り着くどころかどんどん遠ざかっていく世の中になるのは残念なことです。
自分の思い込みや刷り込み、決めつけを外すことの方が本来の人間教育に近づいていくようにも私は思います。日々の光に手を合わせ拝みながら太古の記憶を甦生させていきたいと思います。