この時季、花粉症というものが増えていきます。日本では杉花粉や檜花粉などが有名です。しかしこの花粉症ですが、いつからこんなに国民病のように広がっていったのかを深めていると花粉ではない別の問題が引き起こしたことがわかります。つまり自然災害のように語れていますが、これは明らかに人災です。
そもそも私たちの身体には免疫力というものがあります。杉や檜はむかしから当たり前にあった植物です。その花粉が飛来してきたからといって、長い歳月をかけて私たちの身体はその花粉に適応していて問題はありませんでした。
しかし高度経済成長期以降、大気汚染が進み花粉症という症状が出てきました。これはヨーロッパでも産業革命以降に花粉症が出てきたことと似ています。つまり、花粉症の正体は花粉ではなく大気汚染ということです。
少し考えてみたらわかりますが、人類は途中から石油を燃やすことで私たちの社会は成り立つようになりました。自動車なども一家に何台も持ち、大量の排気ガスを排出します。工場をはじめ、あらゆる場所で石油製品がつくられます。化学物質は膨大は増え、私たちはその化学物質を日々に摂取しています。その摂取量とアレルギーになる人の数は相関関係があり年々増え続けています。
結局、アレルギーのほとんどは化学物質過敏によるものです。自然にないものを免疫が攻撃するということです。花粉症は、花粉と大気汚染物質が融合して混ざり合うことで花粉も変化し、人間が不自然なものとして異物として認識して過剰に免疫が働きます。そして化学物質が増大してそれを摂取する量が排出する量を大幅に超えているのがわかります。
添加物をはじめ防腐剤や抗生剤などあらゆる化学物質を摂取しています。あるいは洗剤や柔軟剤、洋服や室内環境のホルムアルデヒドなども大量です。そう考えると、アレルギーとは、不自然に対する体の反応ともいえます。
このまま何も改善されなければ、不自然に対する反応はますます増えていくばかりです。自らの体験から学び、その学びを具体的な改善に進めていきたいと思います。