私は自宅に様々な貝を持っています。不思議ですが、貝を拾う趣味があるわけでもなく特別に海にご縁があるわけでもなく、しかし大切な節目にはいつも貝が登場して人生を導いてくださいました。
どの貝も一期一会で、大きいものからとても小さいものまであります。
もっとも長く持っている貝は、宮崎県の日南海岸で出会った貝です。海の中に一際光っている何かがあり、車を停めて海に入り150メートルくらい歩いてこの辺だろうかと手を海に入れるとそこに美しい巻貝がありました。それからこの巻貝を御守りのようにしてあちこちの国内外の出張や移住先などにも一緒に歩んでいきました。今でも、部屋の机の上に飾っていつも目の見えるところが置いてあります。
そのあとは、千葉県の館山で貝磨きをしたときに太古の貝を海岸で拾いそれに「聴」の古代の文字を刻んだビーナスの貝です。貝磨きはとても深淵で、磨けば光るということの美しさと素晴らしさを学び直しました。今でもお祈りをする場所に置いていて、いつもその貝を見ています。
そしてもう一つは、法螺貝です。この法螺貝は、宮古島周辺の海の貝でそれを私のメンターに吹き口をつけていただき修行のパートナーになっています。朝晩、いつも吹いては貝と対話して今の自分を見つめています。法螺貝は増えていき、今では色々な法螺貝が自宅にあります。一番、多いのが法螺貝です。
後は、大切な祈りの木像の眼に真珠の貝が入ったことです。貝の眼を通して、この世の美しい徳をさらに見出していこうとするものです。
貝は、いつも美しさと共にあります。
美しい心、美しい魂、美しい精神、美しい光が宿っています。
貝と出会ったことで人生も美しくなりました。貝は美の王であり、美の神です。これからも貝と一緒に歩んでいきたいと思います。