力の本質

人間にはそれぞれに個性があります。そして個性と共に才能があります。その個性も才能も天から与えられたものです。例えば個性は、男性女性などの性も生まれながらに天が与えてくれます。そして才能もそれぞれの興味関心や体つき、また持って生まれた時から備わっています。

なぜそれが生まれながらあるのか、それは誰かのために役に立ちたいからとも言えます。全てのいのちは天から与えられるものですが、いのちは与えられた天分を活かそうとします。これは自分の意思に関わらず、自然の一部として存在する私たち生命の営みの根本原理であり生きている意味にもつながっています。

この世には無駄なものも意味のないものも一切がなく、どんなに自分が無意味だと思っていてもそれは大切なお役目を帯びています。だからこそそれぞれが自分らしく生きていくことは大切で、その存在により世の中は生き活かされていくように私は思います。

天分を活かすには、天分を活かしあう仲間が必要です。それを共生とも言います。人間は自分らしく生きていきながら仲間と共に生きていくことを使命にしています。そしてその場が生まれると安心し幸せな気持ちになるものです。

家族や一家を形成するのもまた、本来の人類の使命を本能で実感するからです。そして大切なことは、その天から与えられた才能を独り占めせずにみんなに活かすこと、みんなに使ってもらうこと、みんなのために磨いて役に立つようにしていくことです。

そのために教育や環境の場があるといっても過言ではありません。そういう場を醸成していくのが教育の本質だとしたら、私たちはそのいのちや才能がどのような状況の時に発揮できるのかを見極める必要があります。私はそれが協力や協働をする意味であると信じています。

協力というのは、当たり前過ぎてあまり議論もされることもありませんがこの字は分解するとわかりますがすべて「力」が合わさってできています。みんなが力を合わせれば天地のすべての御蔭様を得るということです。

これからの近い未来、また遠い未来において何をもっとも大切にしていけばいいか。人類の智慧はこの協力のこそあります。私は一円対話を通してこの智慧を伝承していきたいと思っているのです。

自分が天から頂いたものをそのままお返しする日が訪れるまで、子どもたちそれぞれが天分を活かし世の中を百花繚乱に多彩のまま輝かせていくためにも日々の御縁を大切に仲間を増やしていきたいと思います。

  1. コメント

    「力」が合わさって協力。子どもたちを見ていると本当にそのことを感じます。自分が学生の頃、先生が言うから協力もさせられて言われた時だけやっていた感じでしたが、彼らを見ているとそうは感じません。一人ひとりが主体的に動き、もっと仲良くなりたいというその想いは当時の自分にはまるでなかった感覚です。若くて将来が楽しみ、そう思うようになった自分にも驚きですが、底知れぬ可能性に嬉しくもあります。力がどんどん合わさっていくことを目の当たりにし、自分自身も今に適した働き方を目指していきたいと思います。

  2. コメント

    天与の力は、それを「生かし合うこと」を前提に与えられています。自分のものだから、使っても使わなくてもどちらでもいいというものでは決してありません。さらには、一緒に協力し合う仲間をはじめとした、あらゆる環境をも用意されています。したがって、まずは、どれだけのものを与えられているか?!どんな舞台が用意されているか?!をもっと自覚する必要があるでしょう。安易に自分の都合を持ち出さないように注意したいと思います。

  3. コメント

    ある学園の高校生たちを見て、それぞれが個性的でいいなと思いました。ですが個性的に見えたのは、それぞれが自分らしくあることを認められ受け入れられているような雰囲気があったからなのではないかとも思えました。新しい時代の彼らがどのような協力の関係を創り出していくのか、まさにこちらも「今」に取り残されないよう変化し続けていきたいと思います。

  4. コメント

    先祖の力を自分で自分の為に使い切る気か。感謝が足らない。その言葉のお陰で今があると感じます。最近では沢山の出来事が身の周りに起きていますが、それもお役目を頂いているのだと思うとまた有り難いことばかりです。自我を律して、歩みたいと思います。

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