日本語には、深い意味があるものがたくさんあります。そのいくつは、外国語にも訳せないもので「モッタイナイ(MOTTAINAI)」とそのままの音で世界では認知されています。他にも「オモテナシ」や「ムスビ」、そして私たちが取り組んでいる「ミマモル」もまた古来からある外国語にそのまま訳すことができない素晴らしい日本語の一つです。
先ほどの「MOTTAINAI」は、日本では当たり前に「もったいない」と使われますがこれをアフリカで初のノーベル賞受賞者のワンガリー・マータイさんが日本に来た時に出会って感動しそのままの言葉で世界共通語としたのです。
具体的には『3R+R=MOTTAINAI』と表現され、意味は〇Reduce(ゴミ削減): Produce less waste.〇Reuse(再利用) : Use things over and over for a long time.〇Recycle(再資源化): Spread things around so they can be used repeatedly.の頭文字の3R。それと+して〇Respect(尊敬): Respect people who value the MOTTAINAI concept.が入っていると説明されます。
具体的には、農家さんがつくってくださったものに感謝し、お米一粒でも無駄にしないようにという心や、今まで助けてお世話になった古いパートナーだからこそその御恩を忘れずに粗末にしないようにしようといった日本人の元来持っている大切な感性のことを「尊敬」という言い方で整理したように思います。
日本語にはどれも、御蔭様や感謝の念が入ってその言葉が素晴らしい響きを持ちます。
現在ではこの素晴らしい日本語が消失してきています。日本人が日本語が分からないというのは、日本人が日本人の心が分からなくなっているということです。日本人の心を失った人たちが増えれば、それまでにあった日本人が使っていた古来からの素晴らしい言葉もまた同時に失われます。
日本人の心が美しい日本語を産出し、その美しい日本語が使える日本人が美しい心を持ったまま暮らしていたのでしょう。私の祖父母の時代は、その美しい言葉をたくさん会話の中で用いていた記憶があります。
それが失われてきている今だからこそ、敢えて古来からの日本の言葉にこだわる必要を私は感じます。「MIMAMORU」もまた、「信じきる」といった日本人の心が入っている言葉です。この言葉が世界共通になるとき、世界は今よりももっと子どもたちが創り出す未来に安心できるように思います。
引き続き子どもたちのために古民家甦生もそうですが言葉の甦生、日本の大和心、大和言葉の甦生にも取り組んでみたいと思います。
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横文字が増える一方で、大和言葉に触れるのは古典の授業くらいなものです。描かれる情景も想像がつかないほど環境も変わっていますが、グローバル化が進む今だからこそ尚更、日本の文化を語ることの大切さを感じます。古民家を通して学んだことを、自分の言葉で発信していけるよう学びを深めていきたいと思います。
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海外の方の方が日本語に宿る精神性を感じやすいというのは不思議な気持ちでした。見守るという言葉の意味を逆輸入する意味でも、vs.世界の話は大切になってくるのだと感じます。また今回の古民家での体験からも日本の美しさを深めて行きたいと思います。
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日本を知れば知るほどに、日本と言う国には素晴らしいものが沢山受け継がれてきたことを感じることが多いですが、却って自分の生まれ育った国だからという慢心と言うか、わかっているつもりになっているものも多いように思います。例えば自分の体と同じように、意識ある時から当たり前に持っているものほど気づき難いものだと、改めて日本というものを探求していきたいと思います。
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「思い」は「言葉」になり、「言葉」が「心」を整えます。「言葉」というものは、その時の心境だけで操れる訳ではなく、常日頃からどのような心境と言葉で暮らしているか?!ということに依ります。「言葉」が消えると「文化」も消えていきますから、いい言葉がたくさん飛び交う暮らしを取り戻したいものです。