昨日は、ギビングツリーが主催するドイツ研修に参加した過去の方々が福岡に集まり大同窓会が開催されました。約16年間、延べ320名の方々がこの研修に参加し、主催の藤森代表は16年間毎年訪問し続けたことになります。
ドイツからもいつもお世話になっている現地の通訳の方や、現地で学校を手配してくださるミュンヘン市職員の方も参加され味わい深い同窓会を過ごすことができました。
藤森代表からもドイツに行く理由は、ドイツにこの通訳の方と現地の手配をしてくださっているお二人がいてくれたこと、また一つの国での変化を見続けることで自国の課題をも乗り越えるヒントになったこと、それが長く続いたことではないかともありました。
私にしてみれば、これだけ長く続けられるということはお互いに切磋琢磨しながら学びを深めているからのように思います。お互いの善いところを学びそれを日ごろの学問に活かすという姿勢があるからこれだけ長い時間をかけて取り組んでこれたようにも感じます。
今では海外旅行などは単に珍しいところを見に行ったり、体験したがないことを楽しんだり、娯楽を中心に面白いものを観たりすることがほとんどになっています。しかし本来の観光の意味は中国『易経』の「国の光を観る、もって王に賓たるに利し」という一節に由来しており「国の威光を観察する」という意味になります。
私が体験したこのドイツ研修はまさにこの古来からの意味である観光であり、それはその国の文化の美点や精神を学び、観察するということに他なりません。私がこのドイツ研修から学んだのは、日本の文化の素晴らしさでした。それはドイツと比較して競ったりするようなものではなく、ドイツを観察することで美しい文化に触れ、同時に自国にも同様に美しい文化があることに気づき直したのです。
改めてドイツ人の精神性や心を学ぶことで、私は日本人の精神性や心を学び直しました。お互いに美点や善いところを活かしあえば世界はお互いを伸ばし活かす磨き合う美しい関係が持てるように思います。
日本の文化が深まっていけばいくほどに、他国の文化の理解も深まっていきます。
子どもたちや人類のためにこれから世界に出ていき発信し道を伝えていく使命をいただく中で、私が今学ばせていただいているものは無二の文化、人類の光です。
引き続き保育は生き方だと肝に銘じ、本質を学び続けていきたいと思います。
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今回こういった形で通訳にお二方とも日本でできたこと、またドイツを視察し日本に戻り実践している仲間の多さを改めて感じました。ただの海外の園の見学ではなく理念を共にしているからこそ、振り返れるのはGTならではと思いました。ドイツへ行ったことを今思い出してもよき思い出です。ただの思い出にせずここから新たな物語を作っていけるよう、ドイツで学んだことを活かしていきたいと思います。
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最近は、どこへ行っても外国人の観光客を見ます。東京オリンピックを機縁に、今後も増えていくことでしょう。ただ、その人たちは「日本の何を観て帰る」のでしょう。案内する側も、「日本の何を観てもらおうとしている」のでしょうか。「国の光を観る」ということは、国内でも必要なことではないでしょうか。
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先日の「vs世界」プロジェクトの話し合いでも、日本が他国より素晴らしい、というのではなく、日本が日本のよさを再発見する中で、それを観た方の祖国にも同じようにその国のよさがあることに気づいてもらえるような…という意見がありました。今、日本を深めていこうとする中で、それがそのままお互いの民族の為になる感覚を大事にもっていきたいと思います。
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ドイツを見て、愛国心というようなものが自分に芽生えました。自分の国のことは他国に行かないとわからないことがあるように感じます。また、最近は外国人の方々が残した日本人に対する感想などを本で読んでいますが、そこからもまた日本の特徴などが見えてきました。またそういった体験に加えて近年のカグヤでの体験はますます自尊心をはぐくむということとこの風土で暮らすということの大切さを感じています。