昨日、元土師宮だった郷里の老松神社でご先祖様たちへの感謝の祈祷をしていただきました。ここは、私の苗字と関係する先祖のルーツである野見宿禰をお祀りしておりその子孫である菅原道真も合祀しています。
もう1000年以上前に建立された神社ですが、今でも歴史を感じる境内とお社には清々しい風が吹いていました。今回は、特別な感謝祝詞を宮司様に用意していただき一族みんなでその祝詞を奏上するという具合に進行していきました。
その祝詞の内容が素晴らしく、記録のためにもここでご紹介します。
「安らかな心と清らかな気持ちで老松神社の神様の大前に謹んで申し上げます。神様の広く厚い御恵みや高き尊き教えによりまして親族家族たちが睦び和みましてこれからも力を合わせ心を一つに身を慎み事に励み、ご先祖様に喜びと感謝の心をもって麗しく奉仕する姿をご覧いただき子孫が永く栄え家も身もより高くより広く反映するやうに謹んでお願い申し上げます」
思い返すと、はじまりを辿れば最初の二人が私たち子孫の両親です。そしてそれから何度も枝分かれしていき今の私たちまで到達したことになります。苗字もむかしはなく、時には名前もなかったかもしれません。
その今の自分があるのは誰の御蔭様かと感じるとき、偉大な恩恵を思わずにはおれません。そういう今までの経緯を偲び、尊敬と信心を思う中に非常な感謝の心が湧き出ます。
宮司様からは、神社とは本来は感謝をするところですと話がありましたがまさに私たちは今の自分の存在に対して偉大な畏敬の念を忘れることがなかったからこの伝統や信仰が今でもしっかりと残っているように思います。
お盆やお彼岸は、先人たちの霊や魂が帰ってくると信じられていました。遠大な歴史と膨大な人々の魂を鎮めることは、今の私たちがそれを継承していることを思い出し感謝し続けることです。
子どもたちの一部として私たちの魂は生きていきますから、今しかできないこと、この生きる意味を確かなものに転換していきたいと思います。
コメント
「織物」は「経糸」が主です。そこに「緯糸」を通して柄ができていきます。国の歴史においても、この「経糸」こそが重要です。ここに「根本」があり、「自信と誇り」があります。それは、個々人の「家系」においても同じでしょう。「親に対する感謝」と「子に対する願い」を忘れないように、しっかりと日々を織り続けていきたいと思います。