新天地

新しい分散型の働き方をはじめ、新宿の本社も移転しオフィスをやめて神田神保町にライトハウスというカタチで改めてスタートしました。これはライトワークハウスの略でもあり、見守るための灯台という意味でもあります。

以前のところは、大きなビルでたくさんの会社や人たちが働いていて総合空調で強固なつくりをしていましたが今のところは窓が自由に開けられる屋上にありテラスもあり、風通しの善い中で過ごせます。

環境が変わることで意識も変わるといいますが、変化の真っただ中に変化を楽しめることは変化を味わうのにも効果があるように思います。

時は無常で、変化しないことはありませんから今まで変化してなかった分がコロナによって急速に動いてきます。元に戻ることもなく、元通りになることもありません。確実に時は前に進み、新しい時代に合わせて変化がはじまっています。

大切なのは、本来どうありたかったか、本来どうしたかったかという本心や本音がそれぞれに試されていきます。こういう試練は実はとても貴重な機会であり、人生の大切な節目になります。自分の生き方や生き様と正対し、本来の目指す未来や目的に合わせて働き方も暮らし方も換えていくこと。

まさに千載一遇のチャンスと捉えて、明るく前向きに変化を味わう勇気が欲しいところですがなかなかそうはいかないのもまた人生です。わからないものに不安を抱くのは普通ですから、それを持ちながらも思い切って前進することで未来は開けます。人は、天にお任せして歩むとき我を省いていくことができるように思います。

仲間がいたりみんなが一緒に乗り越えていこうとする時こそ、勇気を分け合うものです。自分の前進や行動が他の誰かの勇気になるということは、仕合せなことでそうやってみんな勇気を分け合って生きているようにも思います。

新天地という言葉があります。

これは「新しい場所」を意味するだけでなく、「新しい活躍を期待される場所」という意味でもあります。引っ越しなどで新しい土地に移住するとき、引っ越し先の土地を「新天地」いいます。これは単に土地や場所を換えるだけではなく、仕事を変えることを意味します。

人生で新しく活躍する場所が発生したということ、それが新天地です。

私は本来の引っ越しや移転は、この「新天地」で働くことを意味するように思います。人生の節目で、新天地に移動するというのは別の新しい活躍を期待されたということです。そうならないのなら、新天地ではないとも言えます。

ステージが上がり、今までではなく何が新しく活躍を求められて期待されているか。それをよく確かめ、そのステージで活躍するための場づくりや自分の布置を高めていくことが変化を味わうことにもなります。

53歳で現役の三浦知良選手が新天地についてこう語ります。

「新天地での挑戦はいつだって、誰だって難しい。でも、人生は、いつの瞬間だって挑戦なんだ。」

さらに真剣にやるからこそ面白いとも言います。自分が本気になるもの、真剣になるもの、情熱をすべて注ぎ込めるものに出会うことは仕合せなことです。新天地を与えられるというのは、天から新たな役割や使命をいただいているということでもあります。

そこに合わせて挑戦をすることや真剣に生きることが、新天地で働くというステージに入っているということでしょう。誰にも平等に時が訪れるからこそ、真剣に生きるということを大切に子どもたちの憧れる生き方と働き方をしていきたいと思います。

  1. コメント

    「変化」には、「過去を捨てて新しいところに移る変化」もありますが、「過去を卒業して新しい段階に入る変化」もあります。人生には、時折この「卒業」という認識が必要です。それは「続き」ではなく、「一段上のステージ」に入ることであり、それは「新しい生き方」を始めることでもあるでしょう。しっかり前を見て、「どんな世界に入ったのか」を自覚し「どんなステージなのか」を覚悟したいと思います。

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