リーダーという仕事、指導者というものはその道で誰よりも先に進んでいる存在でもあります。この先に進むとは何か、それは別に能力が高いからではなく知識があるからでもなく、権力があるからでもなく、立場が上だから進んでいるわけではありません。先に進むというのは、自己修養を怠らないということです。言い換えれば、道を歩むにおいて誰よりもサボらずに真摯に向き合って学びこんでいる人物とも言えます。
例えば、サボる怠けるというのは楽を選ぶということです。自分がしなくてもいい方法や、自分が苦労を避ける方法を、安易に体験しなくてもいい方法など、自分自身で愚直に体験をし自分自身を磨くためにその出来事を向き合い深め研鑽を積んだりするのをしなくなるということです。もしもリーダーや指導者がそんなことをすると皆と一緒に一つの目的に向かって一丸となっていくことがありません。
誰かがやってもらって自分が楽をするのではそんな人には誰もついていかないからです。そしてついてこないというのはやらせているだけで何も一緒にもやっていないということです。みんなと一緒に進む中で先に進む存在は、その中の誰よりも真摯に現実と向き合い理想の実現に励み、苦労を惜しまずに努力をしているから周りよりも先に進んでいるのです。
この先に進むの意味は、リーダーや指導者の本質であろうと思います。自分自身がそれを怠りサボり、怠けていたら道から外れてしまいます。道というものは万人に存在する道理であり、その道を歩むものたちが仲間になって一緒に人生を豊かにします。一緒に旅をするのにその旅の目的を忘れ、楽して目的地にいくことばかりを考えていたら大切なものを失ってしまうものです。
人生の旅路において、思い出深く豊かで学びが深いものはみんな苦労することばかりです。しかしそれでも楽しいと思えるのは挑戦し続けることであり、精進を怠らないからであり、怠惰な自分自身に打ち克って道を極めて達しようとする日々の実践次第によるものだと私は思います。
人間には運がありますから、もちろんどうにもならないこともありますがその運を育て磨くのはそうやって先を進み徳を積んでいくしかありません。日々の苦労を感謝に換えて、日々の出来事を思いやりに換えて、自分自身と向き合ったうえで楽観的に御蔭様に感謝して生きていくのもまた実践の一つです。
今の時代は恵まれすぎて怠け心の方が育っていきやすい環境にあります。何もせずに楽して得たものの方が得をしたとかラッキーだとか思い込んでいる価値観も蔓延しています。苦労して眠れない日々と矛盾が魂を鍛え、人間関係のトラブルで感情と正対し精神を鍛え、大変さや疲れと休息が心と身体を鍛え、先人はみんな鍛錬して徳を積んできたのです。そうやって有り難い体験の中から日々の当たり前に感謝して、恩恵を忘れず、御蔭様をみては御恩返しをしようと向き合って反省していかなければいともたやすく日々に流されて怠けてサボってしまうものです。
果たして自分は道を先に進んでいるか、まだまだ未熟な自分を受け容れることができないでいます。
自分自身にそういう楽をする気持ちが出てこないか、妥協しようとする気持ちになっていないか、常に自分の理念から心を見つめ学び直し改善を続けて誰よりも強い熱量をもって道を実践しているか、子どもたちのためにも日々を省みて先を進めるように精進していきたいと思います。
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日々近くで接している仲間が一つの組織を超え、先生方の信頼と安心感に繋がっているのを感じると、その存在の大きさを改めて感じます。それは日々の鍛錬の賜物が物語っていると思うと、近くて気づいていませんでしたがもっと仲間と切磋琢磨し、甘えず怠けず学んでいきたいと思います。
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森信三先生は、「誠」の人生は「綱渡り」に喩えることができると仰っています。「人間の誠」に「もうこれでよい」ということはなく、その時その時の「己の精一杯を尽くす」ものでなくてはならない、と。同じように、「綱渡り」は途中でとどまることができません。手を抜かず、気を緩めず、向こう側にたどり着くまでは、全身全霊で常に油断なく進まなければなりません。途中でグダグダ言わず、一歩一歩丁寧に己のつとめに打ち込みたいものです。
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「先生」とは本来、「先に生まれた(真理に気づいた)者」という意味だったと言われますが、この真理というのがそれにあたることを感じます。それは園の先生方も親も指導者も皆等しく必要になってくる、生きる姿勢なのだと思います。学び方・生き方・働き方の転換はまだまだこれから、そして終わりがないものとして愚直に求めていきたいと思います。
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疲れなくては、苦しみなくては、事件なくては、中々自分を鍛える事は難しいです。そういった機会を運がいいと受け取れるかどうかなのだと感じます。そのありがたいと感じられる感性は毎日の内省から。まだまだ私自身遠く及ばずですが、今日のブログでまた自分を見つめる事が出来ました。ありがとうございます。