人は何かをはじめるときにゼロベースでやれる人がいます。こういう人は、最初から持っている知識を使いませんから素直に体験しその体験を深堀り、その分野の必要な力を習得していきます。誰でも人は最初からやればいいのですが、なぜかそれができずに体験が億劫になっていきます。これは学校で学んだ知識の刷り込みが邪魔をして体験を避けてしまうということが起きるからです。
人は学校で知識というものを持つことで体験をしなくなっていきます。知っているからやらないという人がとても多く、知識を先に入れてしまうことで結果から物事を考える癖を持ってしまいます。なんでも先に勉強する人は、勉強することでこうなるだろうという思考の癖が沁み付きます。先にわかってしまうと好奇心が減退し、そこに向かって感じるワクワク感というよりももしも間違っていたらどうしよう、もしも失敗したらどうしようといった保身ばかりが気になるものです。そのうち消極的な生き方で評価され成功してしまうと、自分からやるよりはやらないために知識を持つという受け身の悪循環に陥ります。そうなるといわれたことだけをやり、言われていないことはやらないほうがいいという、ついには正直者は馬鹿を見るとさえ思う人になっていくこともあります。これは人生の主人公、積極性を持つということにおいてとても残念なことです。
本来、知識というものは体験する中で深めていくものであるしそこに辿り着くための道具の一つでしかありません。知識一つに体験一つと、知行合一できる人は知識だけに偏ることはありません。体験をしても知識にならなければ人に伝えることができません、大切なのは知識と体験のバランスなのです。単に知識を持ち知った気になり、結局は体験を避けては結果だけ似せていくことを目的にしていたら実力が備わることはありません。
学術の評価の世界、つまりは学校の中だけで生きるのならそういうことも価値があるかもしれませんが現実の世界で自分の可能性を拓き目的を実現するのなら体験して深く学びそれを自分のものにしていかなければなりません。
その際、何が一番邪魔をするのかは先ほど書いた思考の癖、つまりは正解やわかることを目的にしてしまっている刷り込みですがこれを取り払うことが先決です。そのためには、それまでに沁み付いた癖や思考をいっぺんご破算にして捨ててみることです。
すべて真っさらににしてゼロベースでそれを学ぼうと覚悟し、過去の経験や過去の知識に頼らずに今、目の前にあることを新鮮な気持ちで挑戦していけば自ずと今までの刷り込みが取り払われ新しい体験に出会います。かつてのような古い体験や過去の成功体験に依存せずに、今の自分を自由自在に変えていくことができます。
いっぺん最初からやり直すということに必要なのは勇気だけです。今まで得たことをいつまでもしがみついて手放さないからその人は変わらず成長が止まるだけで、今までのものは通用しないのだと今だけを見つめて素直に謙虚に学ぶ姿勢を大切になんでもやってみる人は確実にその実力が備わり多くの人たちの役に立ちます。
一つの人生で、過去に一度うまく言った事例や成功にしがみついて生きるのはもったいないものです。いろいろなことが天から与えられ、日々は体験に満ちています。それを正解か失敗か、わかるかわからないか、できるかできないかなどといった視野の狭い判断基準だけで生きていくのはつまらないものです。
面白く生きるというのは、常に新鮮、常に知新、常に好奇心に満ちています。学ぶチカラというものは本来は、深めること、本質であること、真理に近づくことでしょう。
常にゼロベースであれば可能性は無限大です。
なんでもやってみる姿勢のままにワクワクドキドキしながら挑戦していきたいと思います。
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これまで「知は力である」と信じて生きてきましたから、ご破算にするのはなかなか大変です。しかし、確かに「結果から考える癖」「答えから認識する癖」がついてしまっているようです。これでは、素直に、そして謙虚に日々の出来事と向き合うことはできず、固定観念の枠を打ち破ることができません。もう少し、自分の感性を信じて、「日々新」に生きたいものです。そのためには、知的自己顕示欲と戦わないといけないようです。
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「知識と体験のバランス」。以前は知識に圧倒的に偏っていたと思いますが、体験が増えてきたことで少しずつ、まずやってみる大切さを感じてきています。これまでやったことがなかったことも、先生方と一緒に進めることで新たに気づくこともあり、その面白みを知ります。これまで通りでいいと思わず、どうしたらもっと面白くなるかを追求していきたいと思います。
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「ゼロベースであれば可能性は無限大」そのフレーズが好きだと仲間が発信していましたが、まさにそれを証明してきたような生き方に納得します。過去の体験や知識に頼っているつもりはなかったとしても、変化していないというのは無意識でそれを頼っているのだと思います。これこそまさに枠を外して観聴きする必要があると、それに挑戦していきたいと思います。
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水面から海底に何があるかを見えて知っていることより、見えなくても潜り続けることの大切さを感じます。体験から振り返り、調べ学び、体験から振り返り、調べ学び、深めていく生き方を目指して行きたいと思います。