人間には個性があります。それは自分らしく生きるときに出てきます。この自分らしくというのは、無人島で一人ぼっちでいれば自分らしくというわけではないことはすぐにわかります。自分らしくというのは、その陰に集団の中でという言葉が隠れています。つまり個性は一人で実現するものではなく、その色々な人たちの中で自分の個性が存在するということです。
人は一人では生きていきません、人生という感じも二人以上が寄り添っている間に生きている字になっています。人間に限らず全ての生物は単体では存在できず、周囲の生き物たちと共生関係を持ち、貢献し合う中で生き活かしあっています。
これを生活ともいいますが、その生活の中で私たちは多様な個性を発揮することでお互いを必要としあい、お互いの存在を認め合い高め合っています。
よく自分の個性を自分勝手に思い込み、自分を頑固に持つことを個性と勘違いしている人がいますがこれは個性ではなく我儘になります。個性というのは、自分らしく生きていくことができるように自分の人格を高め周囲への御蔭様に感謝し思いやりを忘れず、お互いに尊重し合う関係の時にはじめて語られるように思います。
個性の尊重というものは、お互いに自分のままでいいと認め合う中で行われます。そして認め合うには自分の思い込みの狭い先入観や価値観を捨てて話を聴けなければなりません。人が話を聴くということは、その聴くことを通して丸ごと認めることになり、その丸ごと認めたことではじめて自分らしく生きることを肯定できるからです。
私たちの行う一円対話は、そういう自分の狭い価値観に閉じこもり、思い込みや先入観を取り払い、あるがままのその人の価値観もまた好いものだと認め合う実践です。
この実践を通して人は少しずつ自分らしく生きることが楽しいと思えるようになっていきます。幻聴ばかりを聴いているうちに幻聴に呑まれて感情が抑えれなくなり生きづらくなる人がたくさんいます。
人がみんなと一緒に生きていく仕合せ、人と共に助け合い生き歓び、人間のもっとも幸福と感じられる体験を子どもたちに譲っていけるように日々を研究し仕組みを開発していきたいと思います。
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それぞれに持っているこだわり、自分自身が持つこだわりがあります。ただ、それは人の道に適ってこそであり、思いやりのない主義主張は不信を生みます。紙一重なのかもしれませんが、お互いが得意を活かし力を発揮し合うためにも、俺が俺がではなく、まず自分に矢印を向け自分に今出来る一つひとつを行う、その先に個性が発揮されていくのだと思います。自分自分ではなく結束を高め一緒に進んでいくことを大事にしていきたいと思います。
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「個性」とは、個々に与えられた特性です。それは、集まることで「豊かさ」になり、生かし合うことで「新しい価値」を生んで、「総合芸術」を完成させていきます。また、「個性」とは、特別な役割でもあります。その個性を与えられているということから「何を為すべきか?!」ということを探り出し、自分の生き方を決める必要があるでしょう。
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誰かの事を思い、精一杯行動していく中で、自然と活かされているような、自分自身を見つけるような、そんな機会を昨日は頂きました。自分自身の事ばかり考えていては個性は欲望に掻き消されたりしてしまうように思います。それどころか、周りの個性をまで欲望に巻き込んでしまうように感じます。欲望は現実を見つめない、認めないところから始まる事が多々ありますが、まずは現実を直視し、弱さを認め、強がらず、偽らず、ありたいと思います。
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一方の感情が他方の感情を引き出してしまう、改めて人間というのは合わせ鏡なのだということを感じます。そう思うと、自分に矢印を向けるとは、最高の好循環であり最高の救いなのだと感じられてきます。自分はどうするのか、自分は何を決めるのか、それを大事にして活かし切っていきたいと思います。