人間は誰しも同じ人がいないオリジナルの存在です。しかし気が付くと、他の誰かになるように刷り込まれオリジナルの存在であることが消えていくものです。自分らしく生きたいと思う反面、それをする勇気がなく主体性を失ってしまっている人も多いように思います。
他人と違うことをすることを恐れるのは、勇気を出してオリジナルの自分を前面に出すことができないからです。そこには目には見えない、みんな同じでなければならないや、周りに合わせて従順でいなければならない、自分勝手なことは許されないなどのプレッシャーをいつも心身に浴びていることでできなくなります。
個性の発揮と自立や、主体性などのことで悩む人はみんなこの自分らしさというものを押し殺してきたことで悩んでいます。自分らしく生きていくというのは、他の人と異なることを恐れずオリジナルの自分の志望動機のままに生き方を貫いていくことができるということです。
アメリカ合衆国の詩人、画家、随筆家、劇作家のE・E・カミングスはこのような言葉を遺しています。
「朝から晩まで絶え間なく、とてつもない勢いであなたに他人と同じであることを強要するこの世界の中で自分らしくあろうということは、要するに人間が直面し得る最も苛烈な戦いを、休みなく続けるということなのだ」
受け身でいることに慣れてしまい少しでも油断すると、形状記憶合金のようにあっという間に気が付くと周囲と同じ形に作られた姿に自分を合わせていきます。周囲と異なる自分に不安を感じ、周りに合わせた優等生のような姿になることで安心してしまいます。そのように自分を信じず、他人に合わせた生き方ばかりをやっていたら、そのうち自分の本当の生き方が別のものにすげ換り分からなくなっていきます。そして生き方が分からくなれば、すぐに言い訳をして誰かのせいにしてそのうち自分が人生の主人公であることも手放してしまいます。
受け身であることはその時は安心で楽ですが、その後にやってくるのは中途半端な覚悟でやってしまったことによる後悔や悩みです。主体性というのは、誰かに従って指示されていわれてやるものではなく、言われなくても前に出て自分から自分らしくやってみたいと発信して勇気で行動していくことで磨かれていきます。
今の時代はそれだけ自分らしくいることを貫くことに勇気がいる時代ですが、よく周囲を見渡せばベンチャーの経営者や、アーティストや歌手、みんな自分らしく生きることをテーマに苛烈な戦いを休みなく続けていくチャレンジャーはまだまだたくさんこの世に存在します。
そういう私たちもまた、子どもたちの個性を見守り、子どもそれぞれのオリジナルの生き方を尊重して信じきることを理念にしていますから負けるわけにはいきません。だからこそ、この主体性を発揮するために日々に挑戦をして勇気を出して行動することは私たちの理念のテーマであり、実践もまたそこに根差しているのです。
最後に、オリジナルを貫き大きな勇気を世界に与えたココシャネルの信条を紹介し仲間に勇気を振り絞るエールになればと思います。
「今も昔も、最も勇気のいる行動といえば、自分の力だけで考えること。考えたら声を張り上げて伝えることよ。」
何のためにやるのか、本当は何かと考え抜いたなら、その自分の出した答えを最期まで信じ抜くのは自分の覚悟です。それが周りに流されず周りに合せず、本当の自分を大切にする生き方です。
引き続き、子どもたちの個性を守るためにも弛まずに怠けず叱咤激励して誰でもない自分自身と向き合いながら今に挑み続けていきたいと思います。
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子どもの頃から、家では兄弟と比べられ、学校では同級生と比べられ、社会人になっても常に誰かと比べられてきました。それは、ときに「劣等感」となって苦しみに、ときに「安心感」になって自分を見失うことになりました。そのせいか、他人と比べ、他人を比べる癖がついてしまっています。まずは、この「比較評価の価値観」から抜け出さないといけません。そして、「人生観」を根底から見直し、書き直さないといけないのではないでしょうか。
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挑戦しているはキラキラしていて、自分もそこに近づいて行きたい気持ちになります。挑戦する中での苦悩もお聞きすると、その人の深いところを感じ、人としての魅力を感じます。人の挑戦している姿から勇気をもらうことばかりですが、自分から一歩踏み出すことも大丈夫にしていきたいと思います。
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子どもを育てる中で、その子らしさを守ることなのか、放任なのか不安になる事が多々あります。信じる心と、表面ではなく発達を見ようとする自分の意識、発達を学ぶ覚悟、発達に合わせて自分自身を変えていく行き方など、様々に向き合う機会となっています。見守るという生き方は挑戦の連続。いつも機会を軸足に豊かに歩みたいと思います。
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「全ての人に仏の心が備わっている」というお話から、人間の心を廻る六道、そして内省の意味と、それは人間にとって普遍的な内容であることを感じました。先生方の子どもたちへの想いはそれぞれ仏さまのようであり、しかしそれが陰り曇るような物事は絶え間なくやってくるように思います。自分自身もまた実践や内省の意味を今までよりも深く捉え、自他のあるがままを大切にしていきたいと思います。