ご機嫌の価値

自分の持っている力を引き出すために笑顔を維持していくことはとても大切なことであろうと思います。楽しくご機嫌にニコニコと明るく日々を過ごしていれば、運命も好転していくように思います。それは考え方が前向きになり、周囲も楽観的に接してくれるようになるからです。

よくスポーツ選手が、自分のパフォーマンスをいつでも発揮するために意識して笑顔をつくっているのを観る機会があります。笑顔は力を引き出すためのもっとも効果的な方法です。アンチエイジング医学でも、心の健康を維持する方法としてご機嫌に生きることがとても効果があると言われています。

他にも機嫌よく過ごしていればストレスの軽減だけでなく、免疫力が向上し病気になりにくくなり、美容にも効果があり、自分の魅力が磨かれ、脳の血液量も向上し、自律神経のバランスも整え、人間関係がよくなり、職場の雰囲気も上がり、仕合せが増えていくといいます。

古来から古語に「笑う門には福来る」というものもあります。この「笑い」には、偉大な効果があり、いつも自分の機嫌を好くしていく人の実践に「笑い」があることは自明の理です。

この笑う門の「門」は家や家族を顕します。故事ことわざ辞典には「いつも笑い声が溢れる家には、自然に幸運が訪れる。明るく朗らかにいれば幸せがやってくるという意味。また、悲しいこと・苦しいことがあっても、希望を失わずにいれば幸せがやって来るということ。」と書かれています。

家の中に明るい人や機嫌がいい人がいたら、幸福な家庭が築けるということでしょう。家が明るいというのは、それだけで福であるという意味なのでしょう。

もともとこの機嫌という語源の由来は「譏嫌」と書き、譏(そし)り・嫌(きら)うという意味で、他人の「譏嫌」を受けないようにする戒律からきているといいます。『大般涅槃経』聖行品第七之一に「息世譏嫌戒(世の譏嫌を息める戒)」という戒律があり、「罪にならない事はもちろん、世間の人たちから譏り嫌われない行動をとる」ために決められた戒律の一つで、「人が不愉快と思うような言動は慎みなさい」という意味だといいます。ご機嫌いかがですかなど普段から使っていましたがこれも仏教からの言葉だということをはじめて知りました。知らず知らずに文化を取り入れて日常の言葉になっているのは先祖がその価値を知って実践してきたからもしれません。

心機一転などという言葉もありますから、常に機嫌次第、機嫌の転じ方次第でいくらでも福に転じていくことができるというのもまた面白いものです。

自分の機嫌をご機嫌にして愉快痛快に笑いながら人生を歩んでいくことは幸福の種蒔きであり未来への希望になります。子どもたちのために楽しく豊かな仕事にしていきたいと思います。

 

  1. コメント

    「笑顔は努力に比例する」と言われます。人生は笑ってばかりいられないからです。しかし、笑えないときほど、笑いたくないときほど「笑う努力」が必要です。また、顔は表情筋でできていますから、普段から笑っていない人は、急に笑おうと思っても笑えません。「日々の努力」「克己の工夫」というところが大事なようです。

  2. コメント

    「幸福の種蒔き」というのはいい言葉だなと感じます。野菜の種は蒔かなければ、芽は出ません。花咲か爺さんのように枯れ木に花を咲かすように、蒔くことで笑顔が咲くと思うと、ご機嫌というのは尊い行いなのだと感じます。笑顔をもっと大事にしていきたいと思います。

  3. コメント

    聴福人という存在が笑顔を見せてくれているだけで、その場に安心した雰囲気が生まれることは何度も体験から感じられています。影響力というものを考えた時もやはりそれぞれが自分に打ち克つということによって和は保たれるのだと思うと、「スマイル0円」というものもありましたが、特別なことではないけれど実は大きな意味があることを感じています。

  4. コメント

    笑顔に溢れる人というのは、人生が幸せですね。何でも転じて笑えちゃう人生を過ごすには、笑ってよかったと感じる体験や、よく笑う人がいる環境があると余計に良いのかもしれません。そんな環境に自分自身がなっていくことを大切にしていきたいと思います。

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