人は物事に躓くほど自分を見つめ直す機会ができるといいます。それは様々な事柄から目を逸らしてきたから余計に足元を見つめ直す必要が出てくるのかもしれません。
今できることを、今改善できること、今しかできないことをやろうとはせずにできないことや、何か簡単に解決する方法ばかりを追いかけてしまうと大切なことから目を逸らしてしまうものです。
人間は自己中心的ですから、主観的に物事を観ては願望のバイアスがかかっていくものです。こうであればいい、こうあってほしいなどの理想が高ければ高いほどに現実から目を逸らしてしまうものです。現実から目を逸らせば、必要な努力や改善とも向き合いませんから反って理想から遠ざかる一方です。そういう時こそ、足元を見つめ直す必要があるように思います。
この足元を見つめ直すには、客観的に現状を把握し何をどう改善すればいいかという手を一つ一つ丁寧に取り組んでいく必要があります。一発逆転や、一気に問題解決などの安易な方法論に引っかからずに、何をどこから改善し、その改善をどのように今後に活かしていけばいいかといった地味な手を打っていくしかありません。
主観が入れば入るほど、現実から乖離した手を打とうとしますから現実の直視は何度も何度も自己と正対し謙虚に受け止めていく必要があります。理想から遠ざかることを恐れて抵抗し、こんなはずではなかったといくら責めても解決することはありません。現実から逃げても、現実は必ず目の前に現れるのです。
如何に現実の厳しさを謙虚に受け止めて、自分の本当の問題に向き合うか。いろいろな感情が邪魔すると思いますが、その現実を受け止める力こそが真剣さを本物にし、本気を発揮させる力の源泉になります。
もしも自分でできない場合は、信頼できる人に現実を一緒に見つめてもらって課題や問題を整理する時間があってもいいかもしれません。人間は一気に力技でいこうとするときこそ現実を直視しなくなる予兆ですから注意する必要があります。足元を見つめることは一人で向き合いながらも、一緒に向き合ってくださる人があることに感謝することかもしれません。
足元の価値を大切にし、子どもたちのために信念と実行を優先していきたいと思います。
コメント
自分の身に起きる現実が受け入れられないと、一刻も早く消し去りたい、無かったことにしたいと思って焦り、安易な解決法を選んでしまいます。しかし、それでは何の解決にもなっていません。望まない現実と向き合うことは、情けない自分、許せない自分と向き合うことでもありますが、ここからしか道は開けません。いい加減、言い訳をやめ、逃げるのをやめ、ごまかすのをやめて、黙って向き合わないといけません。まだまだ謙虚さよりも勇気が必要なようです。
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「灯台下暗し」と言いますが、当たり前になってしまっていると気づかないものです。感謝を忘れ傲慢になっている時ほど、昨日のブログとは違う意味で見えていない、気づいていないことが現れます。そうならないためにも、振り返りを怠らず、心を整え新たな一日を臨んでいきたいと思います。
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人間の目は前を観るために付いているなどと言われますが、人によって見やすい視野は違うのかもしれません。足元は意外と視野に入りにくいものですが、そこから繋がって先があるのだと思うと、しっかりと一歩踏み出すその位置を味わいながら歩んでいきたいと思います。