世の中には「いい会社」というものがあります。そのいい会社とは何か、それを話し合い定義しなければいい会社が何かはわからないものです。たとえば、成功している会社とか、成長する会社とか、給与や休みが多い会社とか、自由な会社とかいろいろとあるものです。
実際に人間にはそれぞれに価値観もあり、自分に都合のよいものをいいと言いますからいい会社も多種多様に存在するものです。実際にいい会社とは何か、それを定義するものがなければ人はいい会社のこともまたわかりません。
しかしいい会社と呼ばれる会社には、本来普遍的に流れている一つのものがあるように思います。それは「徳」というものです。これは会社に限らず、人も同様に「いい人」とは何かということの定義も同じです。
この「いい」とは「徳」のことを指すのです。
この徳のことは最近は誤解されていることが多いように思います。一つは、何かお得な人物や特別な能力がある人を徳があるといったり、もしくは聖人君子みたいない人物が徳のある人などと言われます。しかしそんな人は最初から徳があるわけではなく、生まれつきの個性だったりもします。
本来の徳は、後天的に精進して磨いていくものです。それは人間として大切な道徳心を磨くこと。たとえば、誠実であること、約束を守ること、生き方を貫くこと、真心を盡すことなどによって徳を積んでいくのです。
徳を積んでいけば、次第に「いい人」になっていきますし、徳を積む人たちが増えれば「いい会社「になる、そしていい会社が増えれば当然日本は「いい国」になり、徳が日本に増えれば「いい世界」になるのです。
徳を積む人たちの背中から私たちは徳の本体を学び、その徳を守り自分もまた徳を積んでいくことで「いい循環」はつながり永続的にその徳は天の蔵に貯金されて子孫たちの繁栄と発展に寄与していくのです。
「いい会社」になることがゴールではなく、徳を積んでいくことがゴールなのです。
いい会社かどうかを査定したり比較したりする前に、何のために「いいこと」をするのかを定義することが大切だと私は思います。
引き続き、私も子どもたちにとっていい人、いい会社になるためにも常識に囚われず至誠を貫いていきたいと思います。
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幼少期の仲良しグループから始まり、これまでにいくつかの組織やコミュニティに属してながら今に至っています。部活の先輩に憧れたり、親身に話を聞いて下さる先生に出会ったりなど、人と人の出会いの中で良くも悪くも影響を受けていることを感じます。反面教師も戒めとして意味のある姿ですが、人が嫌がることはしなかったり、人にしてもらって嬉しかったことを他の人にもするなど、当たり前のことかもしれませんが、そういうことを伝えていきたいと思います。
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「いい会社」と言っても、「誰にとっていいのか」ということで意味が変わってきます。「株主にとっていい会社」と「お客様にとっていい会社」と「社員にとっていい会社」、または「社員の家族にとっていい会社」というのも意味が違うでしょう。改めて、「社会にとっていい会社」としての「徳治経営」と「社員成長経営」いうものを、その影響力という面からも探求してみたいと思います。
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人であれば、まずは人間になってはじめて個性は活かされるという感覚でしょうか。個性は動物にもあるもので、決してそれが先にくることはないように思います。徳とは特別なことではなく、人間らしくあるというシンプルな中で守られるもののように感じます。個性はそれぞれですが、もっと大本にあるものも同時にみていきたいと思います。