昨日、ある園の理念研修で「一人ひとりの中に心の平和をつくる」という理念を学び直すことができました。乳幼児期は人格形成の基礎だからこそ、何よりも重要だという動機から初代の方が開設してから約70年の歳月が経っています。
この心の中の平和という言葉を思う時、ユネスコ憲章の理念を思い出します。
「戦争は人間の心の中で生まれるものであるから、人間の心の中に平和の砦を築かなければならない」
平和を願う人々はみんな心の中にある平和を築こうと世界に発信していくものです。戦争を産出す原因は、心の中で戦争が続いていくからです。その戦争は、比較競争や差別や格差などから発生する疑心暗鬼が原因になっているように思います。お互いを信じ合い道徳を守り助け合い協力しよういう心が失われていきます。そのためにも、感謝や信頼、協力や尊重などということを学ぶ必要が出てきます。
人間は、それぞれ生まれた環境も育った環境も異なりますが人間としてどうあることが心の平和を築いていけるか深めていけばその方法が観えてくるものです。
私が実践し提案する一円対話も、協働も初心の内省も徳報酬もすべてはこの一点「心の中の平和」を創るために広げていこうとしているものです。人々の中に心の平和ができるのなら、そこには平和な社會や未来が築けて徳世が築けます。
何度も何度も戦争を繰り返し、人類は一体どこに辿り着こうとしているのか。今を生きる私たちはもう一度それを深く見つめる必要があるように思います。
そして今まで過去の歴史になかった新たなパラダイムが誕生が求められます。
子どもたちのためにも、自分にできることを脚下の実践をもって努めていきたいと思います。
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研修が終わり今改めて振り返ると、これまでの園長先生方の見守りが、あの研修の時間強く働いていたように感じます。そして、同時に心の中の平和をともに祈る気持ちが重なったようにさえ感じます。あの場に立ち合えたことを嬉しく感じますし、日々の実践も怠れないと気持ちが引き締まります。
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「心の中の平和」とは、「個人的なもの」ではなく「全体的なもの」でしょう。「自分」から出発し「保身」に走ってしまうと、結局、心の中は「平和」になりません。「自分(たち)を守ろう」とすることが、他を非難したり、攻撃することにすり替わってしまわないように、個々人がその「器」を磨く努力が必要でしょう。
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100年後の世の中がどのようになろうとも、この園は大切なことが守れる希望でありたい。それはまるでどんなに心が荒んでも失いたくない純粋な子ども心のようにも思います。時間が逆転することがない限り、やはり希望は子どもたちであり、その声の代弁者であり続けることが大切であることを感じます。その時々の世の中を知り、子どもたちの声を聴き、それを陰から支えられる存在であり続けたいと思います。