ナポレオンのエール

以前、スーパー公務員をモデルにしたドラマ「ナポレオンの村」というものを見たことがあります。これは限界集落をある公務員と村人たちで甦らせて活気を取り戻していくというドラマです。

もともと私たちは都市に住み、地方のこととは切り離して盲目に仕事に専念していますが実際は日本はいたるところで少子高齢化が進み、過疎が進み、空き家が増え、地域は手入れされずに荒廃を続けています。これは決して都市か地方かの問題ではなく、日本の近い未来を予想していくものです。

日本の政府も少子高齢化に対して様々な手を打ちますがそれで効果はほとんど出ておらず、このままでは限界集落で起きている問題がじわじわと真綿に浸み込むように国家全体に影響を与えるように思います。

この影響は国家理念に由るものであるのは間違いありません。これはまちづくりも村おこしも同じです。そこにいる一人一人が理念を策定し、その理念に対してできることをそれぞれが本気で取り組むことではじめてその理想は実現していきます。これは決して青臭いことではなく、本当のことです。これは会社経営であっても学校経営であっても、もしくは小さなサークルのような集まりであっても同様にみんなが主体的に目的に対して協働していかなければ決して理想を実現していくことができないからです。

何でも人は、やりたいことや目的から入れば主体性は発揮されていきます。それをやりたくないことをやっていたり、やらされていたりするのは本気になることを忘れてしまっているからです。

本気にさえなっていれば主体性は出ています、つまり熱中して努力できているのならそれは本気の証拠です。しかし本気になろうとばかりしようとしたり、本気かどうかばかりを迷っているのは受け身の証拠です。自分で決心し覚悟すれば、自ずから不可能に挑戦しようとするし、面白いことをやろうと思い始めるものです。それを抜けるかどうかはまさに自分自身によります。そのドラマの中で希望を与えるナポレオンの名言がいくつか紹介されています。まさに一つの現状打破の格言に満ちているナポレオンを参考にしたのは面白いと感じました。

「あなたの能力に限界を加えるものは、他ならぬあなた自身の思い込みなのです」

「あなた自身が信じていないことは、口で言っても、書いても、また、どのような行動をしてみても、他人を動かすことはできない」

「逆境には必ずそれよりも大きな報酬の種が隠されているものだ」

「人生の歩みは、自分自身の心から始まり、自分自身の心で終るのです」

「弱き人こそ薄情である。本当の優しさは強き人にしか期待できない」

そして心に響くナポレオンのエールです。

「勝利は、もっとも我慢強い人のものである。環境など何でもない。環境とは、自分でつくり出すものだ。お前がいつか出会う災いは、お前がおろそかにした時間の報いだ。」

 

  1. コメント

    「叶う夢には、絶対に諦められない理由がある」と言います。この「諦められるか、諦められないか?!」というところが戦いですが、ここには「ギリギリの勝負」があります。この「ギリギリの勝負」を続けられるかどうかがほんとうの勝負ですが、これを避ける人が多いようです。「もっとも我慢強い人」とは、いつもこの「ギリギリのところを戦い続けている人」ではないでしょうか。

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