物事は継続することで改善されていきますが、単に続けることは継続することはでないようにも思います。続けられるのは、好奇心が必要で常に面白いことや新しいことに興味を持ち挑戦し続けているから改善されていくものだからです。
改善されなくなることをマンネリとも言います。これはマンネリズムのことで芸術や演出などで手法が型にはまり、独創性や新鮮味がなくなっていくことをいいます。次第に、好奇心や興味が失われていくと、自分の中で続けることの面白さや興味が失われていきます。
そうすると結果として続けているものが、本質的な継続ではなく単に同じことを繰り返しているだけになり飽きてしまいます。飽きてしまうと、続けることが苦痛になり最後は続かなくなり改善もまた行われません。
継続する力というのは、言い換えれば常に新鮮さを保ち続ける工夫とも言えます。新しいことに挑戦し続けることや、面白いことを深めていく中ではじめて継続と改善というものがあります。
そう考えると、「面白い」と思える日々を楽しむことや、本気で自分の納得し好きなことに没頭することは継続や改善の質を高めていくように思います。それだけ本気で研鑽を積み、全身全霊を打ち込んだなら面白さが増していきます。
守破離という言葉もありますが、これは本質的な継続と改善によって出てくる結果なのかもしれません。
子どもたちに豊かな今を遺せるように、日々新たな気持ちで挑戦していきたいと思います。
コメント
「日に新たに、日々に新たに、又日に新たなり」という湯王の戒めがありますが、これは「日に新た」だけではいけないのでしょう。人は、つい「やってるつもり」になってしまったり、「これでいい」と妥協したりしてしまうものです。そういう意味では、「自分に飽きない工夫」こそが「生きること」であり「真の楽しみ」なのかもしれません。