昨日、アフリカのマラウイにJAICAの活動で2年間ボランティアをした経験のある方と何人かで会食をする機会がありました。
最貧国の一つでもあり、現地での体験の話を聴いていると色々と思うことがありました。その方も、現地でたくさんの子どもたちの飢餓や死をみて、また貧困の原因になっている政治や賄賂などの現状を見て、人生観が変わったと仰っていました。
特に中国がアフリカに途上国援助に入ってきては、色々と現地で侵略行為のようなことをしていることなども聞きました。またかつて宣教師が入ってきては、布教していく仕組みなども話をしました。
世界の国家がどのように後進国を植民地化していくか、そして現地の方々がどのように貧困になっていくのか、さらにはそこで搾取していくのかなど、具体的にお聞きしていると教科書に書いているような話ではなく生の声で真実を感じます。
日本は島国で、この国の中にいると情報も限られなんとなくの空気感で日本人の生活範囲の意識しかありません。しかし実際に、世界に出て現実や現状を現地でありのままに感じると、世の中の本当のことが観えてきます。
そのうえで、何をすることが世界を善くすることか、何が世界を換えていくことかとそれぞれの場所で向き合う機会が得られるのです。
世界の事を自分事にできる人は、世界で起きている出来事を他人事にはしていません。視野の広さというのは、単なる自分だけの人生の自分事だけに生きるのではなく、自分の人生だけではなく、世界人類のことも自分事として捉えることができるように思います。
そういった国際人を育成することは、将来の日本に大切な人材を育成していくだけでなくこれからどのように世界に貢献し合っていくかという人類の方向性に参画するためにも大切なことです。
子どもたちのためにも、真摯に世の中を見つめ自分のやるべきことに専念していきたいと思います。
コメント
知っていても「他人事」であれば意味がありません。見ていても、聞いていても「他人事」であれば、それは「自分の世界」ではありません。結局、人は「自分の世界」を生きます。「知識、認識、関心」といろいろありますが、「どれだけ知っているか」ではなく、「どこまで自分事としているか?!」「自分はどんな世界に生きているか?!」を自覚しておきたいと思います。