人は生きていく中で大切な何かに気づくものとです。その大切な何かとは、自分の人生の中で特に優先順位の高いもののことです。それはその人にしかない体験であり、その体験があるから自分自身の使命を感じるものです。
例えば、ある事故にあって人生が変わる人もあれば、ある人に出会って人生が変わる人がいます。それは一つのご縁ですが、その出来事によって大切な何かを悟るのです。
私の人生を振り返ってみたら、その連続であったように思います。今でも日々に出会う人によって自分自身が気づきによって変わっていきます。この気づきの連続が私を育て私を創ります。
人は自分というものを知るために旅をします。その人生の旅は、日々の気づきによって味わい深いものになっていきます。つまり気づくためには、その大切な何かをいつも求め続けなければなりません。自分を深く掘り下げて、日々の出会いの意味を掴み、日々の行動を省みて日々の生き方を磨き続けなければなりません。
自分の好きなことに専念するというのは、好きになる努力をし続けるということです。人生のすべての出来事を、大切な何かのために努力し続けるという実践が必要です。
どんな出来事であったとしても、大切な何かと常につながっています。一見意味のないようなことでさえ、後になってそれが大切な意味を持っていきます。ある人の傍で手伝い学んだこと、ある人の生き方から薫陶を受けたこと、ある人の行動から気づかされたこと、それもまたご縁と出来事によって大切なものを得ていくのです。
出会いを大切にする人は、一期一会に出来事も大切にする人です。
好きになるほどの努力をしたか、努力を忘れるほどに好きになったか、それは自分のいのちをどれだけ本気でつぎ込んだかという自分の人生への責任かもしれません。
自立ということを子どもたちに伝承するためにも、大切な何かのために好きをつなげていきたいと思います。
コメント
人は、「好きなこと」なら一所懸命にやるか?!というと、意外とそうでもありません。たいていは、「嫌になったらやめる」という程度の浅い楽しみ方で満足しています。「知好楽」と言いますが、ほんとうに「楽しむ」ためには、もう一歩踏み込む必要があります。それは「嫌になったところ」がスタートのようです。この一歩踏み込んだあたりから「出逢い」が変わってきます。それが、その世界に入れた証です。その出逢いが連れていってくれる更なる深みを楽しみたいと思います。