人は自分にできないことがあるからこそ仲間が必要です。仲間とは力であり、力は仲間の存在によって引き出されていくものです。現代では、能力主義や評価を気にするあまりできないことを隠し、できることだけで人とつながろうとします。しかし一人でできることは少なく、そして脆いですから仲間の存在や信頼があればできないことへも挑むことができるように思います。
では仲間とはどのようなものか、それを省みるとどんなことがあっても離れていても最後までご縁を活かし合う関係ではないかとも感じます。その時だけの関係というよりも最後までそばにいるような絆をもった関係です。
そう考えると、いつもそばにいるというのは苦しみも悲しみも喜びも分かち合う関係があるということです。それは絆ができているともいえます。お互いの違いを認め合っても、お互いのことを信頼し続ける。それだけお互いのことを分かり合っているとも言えます。
本心や本音で分かり合えるからこそ仲間になります。本心や本音を最期まで隠すのは、評価や認められたいと外側ばかりを見つめては自分の内面を誤魔化すからかもしれません。自分が仕合せになるためにも、自分の本心や本音を打ち明ける仲間が必要なのです。
仲間がいれば、一人でも頑張れますが仲間がいなければ一人では頑張れないのです。一人で頑張れるのは、それをわかってくれる、信じてくれる、助けてくれる、支えてくれる存在を感じることで力が湧いてくるからです。
仲間は力です。
力を精いっぱい出して自分のやりたいことに挑むためにも貴重な仲間の存在とつながりを大切にしながら歩んでいきたいと思います。
コメント
「仲間がいる」とか「仲間を作る」とか言いますが、それは、「元々がバラバラである」という発想から来ています。しかし、そうではなく、「元々一つだったものが、いくつかに分かれているだけ」と考えると、「久しぶりに再会して、お互いの成長を確かめ合っている」とも言えるでしょう。分かれたから、それぞれに個性や持ち味があるのであって、一つになればいつも万能です。元々仲間だったということを忘れないようにしたいと思います。