ブロックチェーン団子

昨日から旧長崎街道でブロックチェーンストリート構想の実証実験の一環で、ブロックチェーン団子を提供しています。まだ市民にあまりこのブロックチェーンという言葉自体も周知されておらず、たくさんの方々から質問がありました。今回は、はじめてブロックチェーンに触れる機会なので、ブロックを団子に串をチェーンに見立てていましたが皆さんそれよりも団子が美味しいと集まり評判で一部の若い方以外は技術の話には行き着きませんでした。

このブロックチェーンは、現代ではまだ仮想通貨の暗号化技術と思われている人も多いですがインターネットの開花時と同じく現在は猛烈な勢いで様々なニーズに対応して応用されている技術です。

現在は、すでにインターネット網が充実し5Gといって膨大な情報のやり取りができるようになりましたからその中で必要な技術も同時に進化します。私に言わせると、仏教の仏具の羅網のようなもので目には観えないところでどのように結び連なりその経過にどのように伝わるかという伝達技術の奥義のような存在がこのブロックチェーンです。

そもそも人類は、仏教にあるような様々な神通力を科学技術で再現してきました。それが現在の社会生活のすべてを覆っています。医療、交通、研究、ありとあらゆる分野に神通力だといわれていたような目には観えないことを次々に科学で実現していきました。空を飛ぶのも当たり前、宇宙に行くのも当たり前、そのうちタイムマシンなどもできるかもしれません。

しかし原子爆弾に言えるように、これらの科学技術は戦争と共に発展してきたものです。平和な時代には科学はあまり進歩しません。現在は経済戦争の真っただ中ですから様々な新しい科学が発展しています。それはあまり好ましいことではなく、人類がどこに向かっているのかは科学の進展を観ればある程度は予想できます。

そうはいってもこの時代の流れもまた運命ですから、その中でどのように宇宙の仕組みを自然的に暮らしの中に取り入れるかは私たちの智慧次第です。智慧は人類を助けていきますから、やっていく中で反省しそれを見直し新たにしていくのが今を生きる私たちの使命になっていきます。

徳を中心に据えたブロックチェーンを私は眺望していますから、今回の実証実験はその最初の取り組みとなると信じています。

それにこの団子は、無農薬で特別に発酵させた肥料のみで育てた新種のお米を使っています。粘性が非常に強く、パンケーキにとても向いていて食感も見事です。また団子の粉には竹炭の粒子を混ぜていて黒っぽい着色ですが透明感のある味わいがあります。

本来は時間をかけて炭火で焼くのですが、この期間は旧伊藤伝右衛門邸で雛祭りを開催しているシーズンなので往来する人が多く何人かで手分けして古民家の長囲炉裏の傍で電気プレートで焼いています。

またお茶は地下水を沸かし鉄瓶でほうじ茶を無料で提供しています。みんな足を止めてほっと一息し、休憩して和んでいる様子を古民家から眺められるのは仕合せです。今は街道を歩く人もなく、車でほとんど移動ですが一休みする憩いの場はとても大切な空間です。

来週から私もはじめての雛人形を室礼ますが、今から色々と考えてわくわくしています。新しいことと古いことの行き来は、暮らしの本物の歓びを与えてくれます。引き続き子どもたちに確かな調和を譲れるように挑戦していきたいと思います。

 

 

 

  1. コメント

    「道を舗装して素足で歩けるようにする」という発想に対し、「靴を履く習慣を弘めて靴で歩く」という発想があります。しかし、靴による足の負担が問題になると、「靴を履く時間を減らす」という選択肢も出てくるわけです。似たようなことは、あらゆる分野で言えるでしょう。「智慧」の中にも「問題」があり、「あっても使わない」あるいは「出来てもやらない」という選択肢も重要になってきました。「開発の智慧」だけでなく「使い方の智慧」ももっと探求する必要があるかもしれません。

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