本当の復興

昨日は、「大切なことを忘れないDAY」として東日本大震災で犠牲になった方々のことを忘れずにその教訓を活かし続けて子どもたちに祈りを伝承するために毎年カグヤではみんなで黙祷を捧げ振り返りをしています。

あの時、東京で被災した私たちは自然の猛威を感じそして暮らしを見つめ直す切っ掛けをいただきました。それが今では暮らしフルネスという生き方と働き方の一致にまで昇華されました。

また原発で行われた人災を深く見つめ、人災の根本的原因は何かと向き合ったことで今では神家防災5か条や暮らしフルネス10か条などが生まれました。そして数々の実践を積み重ねて、今回の新型コロナウイルスでも迅速に率先垂範した行動がとることができました。

いつの時代も、正確な事実が伝えられず隠蔽や嘘が蔓延れば人災はますます複雑になり不幸が拡がっていきます。また民衆を大切にし人を信じた道徳的な判断ではなく、問題が起きないような自己保身で判断すれば思いやりや真心の社會から遠くなりさらに人々の復興は廃れていきます。

何をもって復興かという定義が、単なる形だけのものであればそれは復興とは呼べるものではありません。本来の復興とは、以前よりも福に転じることができたこと。そしていただいた教訓がのちの世に活きたこと、そして失われたものがさらに発展して甦りみんなが喜んでいることなどは最低限必要なものです。

目先の復興を急げば急ぐほどに、真実は復興とは逆に進んでいきます。これはまちづくりも同じく、目先の政策ばかりでみんなが補助金に群がってしのぎを削っていたら町はどんどん廃れていきます。

歴史や過去に学び、本当の復興とは何か、見つめ直す機会もまたこの「大切なことを忘れないDAY」には入っています。私たちの会社は、どんな時でも目的意識を忘れない会社です。何のためにやるのかにいのちを懸けています。初心を忘れないということは、先人たちへの感謝報恩であり、今を生きる自分の責任を果たすということでもあるのです。

世の中は、機会があって変わる人と、機会があっても一向に変わらない人がいる。それだけです。如何に機会を真摯に捉えて、大切な声に耳を傾けていくか。そこに生き方が出てきて、それを実際の社會に活かすことで働き方が出てきます。

子どもたちのためにも「暮らし」の意味や本質を実際の姿で伝えていきたいと思います。

  1. コメント

    「予言の自己成就」と言われる心理傾向があります。これは、「根拠のない情報であっても、みんながそれを信じて行動すると、結果としてその通りの現実がつくられる」というものです。こうならないためには、「情報の伝え方」というものが大事であり「個々の判断力」が重要です。有事だけでなく、日頃から「人災」にしない工夫を重ねていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です