カグヤを創業して今月で18年目になりました。思い返せば、大きくは理念を定めるまでの混迷期、理念を定めてからの立ち上げ期、理念を浸透して実践するまでの確立期、理念を持続させる文化醸成期に分かれていたようにも思います。
常に理念と対話し、カグヤという法人を擬人化して対話を続け、カグヤさんという呼び名で常に何を求めているかを自問自答しつつみんなでここまで創り上げてこれたように思います。
みんなの意識と実践の集合体ともいえるカグヤさんは、理想や理念、目的だけが存在し協力し合って見守り合ってここまで来ました。その間、多くの出会いと別れがあり、思い出とご縁をいただきました。
私をはじめ未熟な人たちが多い中でも、何とか荒波を乗り越えてこれたのはこれまで関わっていただいた人たちの支えがあったからです。人は支えがあることで支えられ、助け合うことで共に暮らしを営んでいくことができます。
カグヤさんと一緒に生きてきた暮らしの日々は、カグヤさんに導かれて暮らしてきた日々とも言えるように思います。
これまで子どもたちを見守る使命に活かされてきた日々、そしてこれからもさらに子どもたちを見守る志に向かっていく日々。カグヤさんの意思と共に私たちは暮らしを易えていきます。
世界にとってこれから相応しい生き方を示せるように、引き続きカグヤさんと一緒に力を合わせて着眼大局着手小局を大切に歩を進めていきたいと思います。
コメント
「経営者の相談は命令である」と言われますが、中には「上司の独り言や冗談までも指示になる」ケースもまだまだあるようです。そんななかにあって、社員が経営者や上司の意向を伺うのではなく、もう一段上の法人格的理念存在を意識して、自分たちの選ぶべき道、やるべき事を判断するというのは、「人を相手にせず天を相手にする企業経営」と言えるでしょう。何より、経営者や上司が常にそこを問うている姿勢は、社員にとって真の安心材料になるのではないでしょうか。