見守り続ける

コロナウイルスがまだまだ落ち着かず、このまま感染拡大は続きそうです。人類は、気候変動に加え、これからどのように自然環境と折り合いをつけていくか、真剣に向き合う時間になっていくように思います。

改めて、ここまで生きていて感じるのは次世代の声を聴かない人が多いということです。新しく生まれてくる人たちは、これからの世の中を創造していきます。その子どもたちは現在の地球環境をみてこれからどう人類が活きるべきかの声を持っています。

しかし大人たちが子どもたちの声を無視して、自分たちの知的?な理屈が通る常識的な声ばかりを優先しては時代の変化を邪魔していきます。本当は、子どもたちの声を真剣に聴いてそのうえで、どのような環境を譲り渡していけばいいかとみんなで自制し自律しながら智慧を働かせていくのが大人の仕事でした。

現在では、我こそはと好き勝手なことをやってはいつまでもその地位や名誉、権力や経済力が落ちないようにこの世にしがみ付いていくばかりです。

ふと考えてみました。

もしも人類が競争や自利に走るのを已めるような大災害や地球滅亡のような大きな困難に出会ったら、その時、人類は何を考えて何を思うのだろうかと。

そんな状況下になったとき、誰かを蹴落とすような過当競争はやっているだろうか、そしてみんな自分さえよければいいと好き勝手なことをするのだろうか、お金儲けを必死にするのだろうか、と。

ある意味で本来の「自然」とは離れた人類の意識が、この世を創造しているのであり、人類の今の意識がこの世の中であり、その意識がこの環境を産み出しているということでしょう。

自然の猛威は、人類の意識に影響を与えます。気候変動は、私達人類の意識に何をもたらすか、コロナにはじまりこれから発生してくる様々な災害は私たち人類の意識を変革する大切な分水嶺です。

子どもたちの声に耳を澄ませて傾けながら、新しい時代にスムーズに移行できるように見守り続けていきたいと思います。

 

  1. コメント

    自然が人間のやった仕事に対して、その「意見」を吐いた。さうしたら、その結果が「未曽有」の災害と云ふものになって、吾等の生命も財産も、一分時にして奪ひ去られ、壊了せられた。これは、関東大震災に対する鈴木大拙さんの評論です。「自然が、人間の仕事に意見を吐く」この意見に対し素直に耳を傾けられるかどうか?!それが真にわかるまで続くのでしょう。

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