高度経済成長が終焉を迎え、人口増の時代から人口減の時代へと入ってだいぶ経ってきました。人口減の問題は、もう随分前から提議されていますが現在の経済成長の仕組みは過去のままで歪は大きくなるばかりです。
今までのやり方をやめてしまうと経済も会社ももたないとなれば、未来を無視してでも今までのやり方に固執する。そういう生き方が結局は最後には限界がきて崩壊し変化せざるを得ない状況に追い詰められます。
歴史を省みても、そんなことばかりを人類は繰り返しており何回生まれ変わっても同じ様相です。これは人類のパターンなのかとも思いますが、地球環境や他の生物全体に多大な影響を与えるようになってきていますからそろそろこれもなんとかしないといけません。
マクロでは地球環境の改善ですが、ミクロでは一人一人の生き方の改善です。
環境問題は人類の意識が引き起こしていますから、人類が意識を改善していくしか変えようがありません。
人間は何かを変えようとするとき、それまでの過去のものを捨てるほどの覚悟が必要です。それは今までと同じことをしないという意識、もう一つは前に進み新しい未来を創造するための意識です。どちらにも覚悟力が必要です。
慣れ親しんだ日々や、得意になって同じ筋力や能力を使うことの方が人間は楽ができます。楽をしてしまうと、楽な方が正しいと思い込み、それが時代的にズレて正しくなくなったとしてもそれを変えることができないのです。
自分の都合の善いことを一つ一つ外していくのは、自分に打ち克つチカラが必要です、己に克つというのは、自分にとっては楽ではないけれどそれが目的のために捨てるのなら楽しいと、軸足を自分にせずに初心や目的に合わせて変えていくときにできるものです。
言い換えれば、自分にとっては都合が悪い方を選択していくという割にあわないことを実践することで変化を後押ししていくのです。これは人類も同じです、そして当然、それは個人一人一人の改革と己との正対によってしか実現しないのです。
生き方で存在を示す会社をやるというのは、一人一人がそのことに深く向き合いそれを実現するために惜しみない努力と生き方改革をニコニコ顔で命懸けで取り組んでいくという志事をしているということです。
そういう志事が仕事になるとき、世直し行は完成に向かいます。
子どもたちのためにも、理屈ではなく真心で、計算や下心ではなく正直で、言い訳ではなく素直な行動で示していきたいと思います。
コメント
「自己変革」したつもりでも、いちばん肝心のところが何も変わっていません。「捨てた」つもりでも、いちばん捨てないといけないものだけが手放せていません。「理屈」にはすでに自分の都合が入り込んでおり、「説明」は言い訳がすり替わっただけになっています。ここにも「慢」の種があります。自分の発想の前提、行動の前提から入れ替える必要があるようです。