昨年を振り返ってみると、新しいことに挑戦した激動の一年になりました。特にものづくりにおいては、日本の伝統をもう一度学び直し、現代において必要なものを温故知新して産み出しました。人間関係については、今まで出会うことがなかったような人たちと出会い、心と魂を開放させるようなご縁が結ばれました。また孤高はさらに磨かれ、たくさんの同志や仲間に恵まれました。仕事の方は、今までの戦略をすべて見直すような取り組みがはじまり会社も組織も一変するような働き方がはじまりました。
変化の時は挑戦の時でもありますから、果敢に攻めては守り抜いた一年だったなと思います。攻めるというのは、単に攻守の攻めではありません。本当の攻めというのは、直観に従い退くときは退き、攻勢するときは迷いなく突撃する。つまりは、「決断を下す」ということが攻めの本質です。
今までのことを少しだけ変えるのが変化ではなく、まったく別の事をやることが変化でもありません。本当の変化とは、決断をし実行したということをいうのです。挑戦というものは、変化に対して今までは選択しない方を勇気を出して決断して行動に移したということです。
人間は、現状維持し安定しようとする本能をもっていますから新たな決断も同時に嫌う傾向があるとも言えます。しかし時代も環境も変わっていきますし、自分自身も学びを実行に移することによって変化していく生き物です。だからこそ変化を嫌うのではなく、変化を楽しむ力を磨いていく必要があります。それがこの日々の実践から磨き直すことであり、今までしなかったような選択と行動を増やしていくということでそれまでの自分に打ち克って新しい自分と調和していく必要があります。まさに、本心のままに感情も合一させやりたいことをやるという実践がその人の徳を高めていくのです。
そういう意味でも、昨年は本当にいい機会とご縁と邂逅に恵まれた有難い一年でした。コロナであろうが、何が来ようが、初心を忘れずに子どもたちの未来のためにリスクを選んだ決断ができたことを仕合せに思います。
今年のテーマは自分自身においては「感謝を磨く」ことです。これは存在価値そのものに感謝すること、本来の感謝の意味をはき違えずに相対的で評価が入るような目先の感謝ではなく永遠の感謝の中に生きていこうとすることです。謙虚さの本質も学び直したいという気持ちもあり、それに挑戦していきます。
もう一つは、恩師とのテーマ共有ででた「つなぐ時代、新たな価値を紡ぎ合わせる。」ということです。そもそもこの世は、つながりが切れている存在などありません。私たちは空気を通じてあらゆる生きものとつながっていますし、今の体も先人たちの繋いできた歴史や遺伝子によっていただいているものです。どこも途切れた存在などなく、ありとあらゆるものはつながって結ばれているのです。まさに私が取り組むブロックチェーンの状態なのです。
この結びつきは実はすべての生命にとっての至大至高の宝であり、すべての存在の根源でもあります。それをどう活かしあい新たな時代の幕開けに通じさせていくのか。今年は、このブロックチェーンの意識を活用して、子どもたちの未来に譲り遺したい懐かしい未来を展開していくつもりです。
あとどれくらい、私の寿命が残されているのか・・限られたいのちをいただいた存在が私たちですから大切なものを見失わず、優先すべきことに命を懸けて歩んでいきたいと思います。そして暮らしフルネスの実践と共に豊かな人生に挑戦していきます。今年もよろしくお願いします。