ひたむきに

志のある方にお会いすると、心が震えます。それはその方々が目的に対して命を懸けて取り組んでいることを拝見することができるからです。それぞれに与えられた道があり、その道にどのように取り組んでいるのかをお聴きすることで心が元氣になっていきます。

自分の与えられた道というのは、それぞれに異なります。その自分の道を歩む中で、共に歩む期間というのは一期一会の旅路の中で出会う同志のようです。

同志もそれぞれの人生の中で、自分の道を往き、お互いに語り合い、時に寝食を共にし、また新たな朝を迎えて出発していきます。道が分かれてもまたどこかで会おうと約束をして新たな門出に出会います。

人生はとても不思議なもので、それぞれに真摯に道を歩んでいけばいつかまた合流して酒を酌み交わすような奇跡にも出会います。それが今世でなくても、来世であったり、もしくは遺した言葉であったり、作品であったりと出会いは様々です。

「ああ、あの人はあの後これをやったのか」とその偉業を拝見すると心が震えます。そして再び出会えたことに感動するのです。

不思議なことに、別の時代なのに同じ人に出会い、また同じことをやっている。言い換えれば、いつまでも一つの自分の使命を果たすためにあらゆる手段を換えて挑戦を已まない。そういう人に出会いがあります。新しい仲間と、新しい場所で、また同じことに挑戦する。

私たちの存在そのものが目的であり初心なのかもしれません。だからこそいつまでもそれを忘れずにいれることが仕合せなのでしょう。

私もまた同じことをいつまでもやり続けています。永遠に終わることのないこの道と旅で、新たな挑戦を形を変えて取り組んでいきます。いつの日か、宇宙の創造のように果てしない夢を追い求めながら仲間たちと出会い夢を分かち合い語り合う奇跡の日の仕合せを味わいながら自らのかんながらの道を、ひたむきに歩んでいきたいと思います。

ありがとうございました。

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