昨日から英彦山の守静坊に入り、座禅を組みました。改めて、静かに振り返ってみるとこの宿坊との出会いから今までのことが甦ります。ずっとどうしたいのかと心で耳を傾けて、一つ一つを丁寧に磨いてきました。
古いものが語るのは、歴史です。
本当の歴史は言葉にならない声を聴くことであり、その思いを継いだときに顕現します。どのような山での暮らしがあったのか、先人たちが大切にしてきた生き方に思いを馳せます。
私もこの時代に生まれ、この時代の空気を吸ってきました。価値観もこの時代の人間です。
しかし本当に大切なものは何か、いつまでも変わらないものは何かと向き合うとそこに本当のことが一本しっかりと立っていることがわかります。
それは、生き方です。
まだまだ私も知らないことばかりで、学ぶことが山ほどあります。
しかしこうやって宿坊を残してくださり、宿坊を通して伝承できることに深い喜びを感じます。
この先も丁寧に磨き、悔いのないように自分の本懐を生きていこうと思います。