いのちというものの本体はどこかと探求していると、それは宇宙や創造しているものの主体と一体であることに気づきます。私たちが生きている、活かされているということは、何かしらの存在からそのように一体になって創造しているということだからです。
創造しているというのは、私たちの身体が無駄なものが一切なく働くように地球と一体になって生きていることと似ています。この自然界も、量子や素粒子といわれるような元氣もどこからやってくるのか。それは創造している存在と一体であるというのは間違いないことです。
日々の暮らしも、太陽を浴び、雨も降り、風が流れ、呼吸をする。そのすべては創造のなかで行われています。星の運行も、海の流れも山の循環も一つも常に創造を已みません。
その創造と一体になること、それに逆らわないようにすることで元氣は漲るという方がいました。それは中村天風さんです。私は若い頃、中国に留学していたとき毎日、この中村天風さんの本を読み、そこに書いている元氣の出る言葉の句を声を出して詠んでいた時期があります。自分というものの生き方を見つめた最初の機会だったかもしれません。
どのようなことがあっても、人は生き方は自分で決めることができます。これがまず主体であり積極性であり創造主と一体になっている意識です。その自己意識をどこまで磨き上げるか。それが人生の醍醐味であり、天命を拓く生き方であろうと思います。
思い返せば、今の私の生き方や仕事に大きな影響を与えてくれたのはこの積極思考というものでした。心の持ち方というものをどのように高めるか。それは味わうこと、そして受け容れて反省すること。そのうえで前に進むことというシンプルなものです。
人間は物事をそのままにしていたら転じて福になることはありません。よくよくその不安、怒り、恐れ、すべてを味わいじっくりと受け容れるからこそそれを成長や進化の養分に換えることができるのです。そしてそのこと自体を丸ごと天命だとしたとき、それは福に転じて運気をさらに高めます。真の自己に向かっていくのです。
創造主の存在と一体なるというのは、自分の状態を不自然ではないものにするということです。言い換えるのなら、自然というものの心と同じ状態のままであれば至上であるということです。今、此処を生きる禅にも通じ、一切空といったあるがままの姿に近づくことにも似ています。
暮らしをととのえるのは、生き方をととのえることです。
子どもたちにも、生き方という知恵が主体性や創造性を発揮させることを伝承するためにもまずは自らが絶対積極の実践を味わっていきたいと思います。
コメント
本日のブログに中村天風さんの事がありましたが私も本を読み、その「生き方」が必要なのではと思っています。また稲盛和夫さんの本「生き方」などを読んでみて、どんな生き方をすべきなのか考えさせられ、今の自分の生き方に大変参考になっています。