一期一会の言葉

私たちの使っている言葉は道具です。何の道具かといえば、思いを伝えるための手段です。最近は便利に情報の一つになっていますが本来は何か伝えたいことがあるから用いているものです。これは心と直結しているものです。

人は感情で言葉を用います。その言葉は時には激しく誰かを傷つけます。或いは、周囲を不快にさせるものがあります。怖い言葉から、優しい言葉まで様々です。ある人は、言葉を使って周囲を仕合せにし、思いやり助け合い居心地のよいものにします。

つまり言葉は道具ですが、単なる道具ではなく生き方そのものということになります。その人の生き方が言葉になり、周囲を変えていくからです。

そう思うと、美しい音色を奏でる鳥たちや自然が放ってくる様々な音も言葉ともいえます。特にこの新緑の季節は、瑞々しい風に吹かれて爽やかで透明な光や空気に心が癒されます。春の清々しいゆらぎは言葉にも影響が出てきます。

私たちの心は優しい言葉に包まれるとき、優しい言葉に心が緩んでいくものです。

何を伝えたいのか、何のために伝えるのか、私たちは自分の言葉でそれを常に確認しています。自分の言葉は鏡のように自分に帰ってくるものです。放ったその人に巡り巡って回帰するのです。時に人の間を通り、時にこの世界の空気を通り、自分に帰ってきます。自分が一番望んでいることや、自分に一番必要なことが回帰するのです。

人に言っているようで自分に言っているというのが言葉の本質だとも言えます。わからせようではなく、気づこうとしているのです。だからこそ言葉を大切にしていく必要を感じています。

自分がなぜそれを思うのか、何のためにこれを言葉にするのかと正対するのです。

残りの人生もあとどれくらいの言葉を語りそして綴れるのかというと、そこまで多くはないことがわかります。思いを載せて、大切な人へ大切な思いを伝えてそして受け止めて受け容れて一期一会の言葉を磨いていきたいと思います。

いつもありがとうございます。

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