昨日は、太陽の光をレンズで集めて火を熾しました。夏至祭の準備です。改めて火を太陽から熾してみると、私たちが太陽の火をいただいて暮らしていることがよくわかります。
レンズで試せばすぐに実感するものですが、光を集めれば高熱になり光が分散すれば優しいぬくもりになります。これは単なる人の距離だけのことだけではなく、まさに光との関係性のことです。
私たちは光を浴びています。その光は、全体にいきわたり丸ごと包み込まれている光です。光は私たちに熱を与えますが、同時にいのちも与えます。さらに光は反射することで熱を出し、同時に反射によって光を変化させてあらゆるいのちを支えます。
また光の角度でも光の度合いは変化しますし、瞬間瞬間に変化し同じ光は二度とはありません。私たちは毎朝夕に太陽と出会いそして別れますが同じ太陽は二度とありません。まさに一期一会の光をいただきこの世に存在しているともいえます。
その光の節目が冬至と夏至です。まさにこの二つのお祀りは火の光のお祀りともいえます。太陽からの火を集めて蝋燭に移し。この火をもってお祀りご供養をします。光の質が換わる節目に、それまでの光に感謝するというのがこのお祀りの本質かもしれません。
英彦山でのお山の暮らしの甦生のなかで、お火やお光というものはお水と和合する大切な存在です。自分の眼と手と感覚で本来の祈りはどのようなものであったか、かつての根源的な道は何処にあるのかを甦生しています。
地球や太陽や月や星々、あらゆるものからはじまりを学び直したいと思います。